【オリジナルSS】幼馴染「好きだよ…」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:14:04 ID:NXkgzGWw
幼「ねぇ、今日はどこいく?」

どこでもいいさ

幼「…映画でも見に行こっか」

それは無理かな

幼「だよね…」

幼「あ、何か食べる?」

お腹すいてない

幼「でもなんか食べないと……」

すまん、食欲がないんだ

幼「……」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:16:23 ID:NXkgzGWw
幼「じゃお喋りしようよ」

お喋り?

幼「うん、私達が出会った頃から」

そんな昔のこと、あんま覚えてないぞ

幼「すぐ思い出すよ、私は全部覚えてるもん」

そうか、じゃあお喋りしよう

幼「うん」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:21:53 ID:NXkgzGWw
幼「私達が出会ったのって」

保育園に入ってきたときだな

幼「うん、あの時最初に声かけてくれたのも、あなたなんだよ?」

そうだったか?

幼「そうだよ、私が馴染めないでいたら」

…あぁ、こっちにおいでって

幼「そうそう、私を誘ってくれたよね」

あの頃はわかんなかったが迷惑じゃなかったか?

幼「全然!嬉しかったよ!」

声を張るな、頭に響く

幼「ご、ごめん…」

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:25:38 ID:NXkgzGWw
幼「それでさ、帰りの時間になったら迎えが来てさ」

俺の親父と一緒に来たよな

幼「覚えてるじゃん」

初日くらいはな

幼「そっか」

幼「それで、家に帰って横見たらいるんだもん」

あれはビックリだったな

幼「でもそれから毎日遊んだよね」

あぁ…楽しかった気がする

幼「…私は楽しかったよ」

5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:29:58 ID:NXkgzGWw
幼「時々私が虐められてるといつも助けてくれたよね」

そうだったか?

幼「うん、自分が怪我しても、調子悪くても、いつも助けてくれた」

覚えてないな

幼「私にとっては大事なことだったからよく覚えてる」

ほー…それですぐ無くなったのか?

幼「うーん…すぐではなかったよ」

マジか

幼「でもね、卒園式でお手紙貰ったんだ」

手紙?

幼「そう、告白されたの」

なんだと?

6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:32:40 ID:NXkgzGWw
幼「今までのイヤなことしてごめんなさい、大好きですって」

どこのどいつだ

幼「言ってどうする気?」

髪の毛を毎日一本ずつ抜いてく

幼「地味だからやめなよ」

幼「それにできないでしょ?」

……まぁな

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:38:49 ID:NXkgzGWw
幼「次は小学校」

幼「まだまだあどけなさが残る頃だね」

小学校くらいなら少し覚えてる

幼「5年前だからね」

だな

幼「1年生は一緒のクラスでさ、よく話してたよね」

そうだな、そこからまた仲良くなった気がする

幼「うん、泊まりに行ったりしてたからね」

毛布にくるまって遊んだよな

幼「うん…懐かしいね」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:43:18 ID:NXkgzGWw
幼「でも二年生に上がったとき事件が起きたの…覚えてる?」

あれか、上靴体操着盗難事件か

幼「そう」

確か…クラスで一番の美少女のを盗もうとしたんだっけ

幼「だけど犯人は戸惑ったのか、クラスで一番の…その……」

ブスな

幼「…その子の盗っちゃったんだよね」

あの時は笑ったなぁ

盗まれたやつ奇声あげてんだもんな

幼「はっきり言ってイライラしちゃったよ」

うるさかったしな

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:46:05 ID:NXkgzGWw
幼「犯人はすぐ見つかったよね」

青ざめてたし、何回も吐きかけてたもんな

幼「しかも自白だし」

やめときゃいいものを…

幼「あなただったらどうする?自白する?」

もちろん

幼「人のこと言えないじゃん」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:51:15 ID:NXkgzGWw
そう言えば三年生の遠足でお前、小便漏らしたよな

幼「なっ…」

一人で顔真っ赤にしてさ

幼「し、しょうがないじゃん……」

よかったな、気づいたのが俺で

幼「……出来ればあなただけには気づかれたくなかった…」ボソッ

うん?

幼「なんでもない」

そうか、それでさ茂みに連れてってパンツ捨てたよな

幼「女の子が○○○○だなんて…あの年でも恥ずかしかったよ」

○○だもんな

幼「違うよ!」

だから声張るなって

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 07:56:20 ID:NXkgzGWw
幼「四年生の頃は…」

これと言って何かあったか?

幼「小学校時代最大の事件があったじゃん」

……教師のやつか

幼「うん」

たしか○○○したんだよな、女の子を

幼「○○……コホン」

幼「○○された子も何も言わなくて全く気づかなかったよね」

そりゃ言えないわ

幼「でもなんで教師が捕まったか知ってる?」

知らん

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 08:00:56 ID:NXkgzGWw
幼「実はね、私もやられそうになったからだよ」

なんだと?

幼「音楽室につれてかれてね、もうガバッと」

ど、どうなったんだ?ヤられたのか?

幼「私ってすぐ声でかくなるじゃん?」

……叫んだのか

幼「うん、きゃぁぁ…って」

それで捕まったと

幼「すぐ用務員さんが来てくれて、警察もよんで、逮捕」

…まぁお前に何もなくてよかった

幼「ありがとう」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 08:05:12 ID:NXkgzGWw
幼「五年生は…」

お前体調崩して入院してたっけな

幼「うん、あの時何かあった?」

これと言ってはないなぁ

あ、女って子に告白されたな

幼「ウソ!?」

静かにしろって、病院だぞ

幼「あ、うん…ごめん…」

幼「そ、それで……返事は…」

ノー

幼「」ホッ

その時から好きなやついたしな

幼「え!?」

うるさいぞ

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 08:11:47 ID:NXkgzGWw
幼「だ、だれ?」

その内わかるさ

六年生は修学旅行か

幼「……」

あとで教えるから

幼「…わかった」

修学旅行は東京だったな

幼「何か空気が汚れてたなぁ」

お前帰ったら熱だしてたから多分汚かった

幼「だよね…」

でもディズニーは楽しかったろ?

幼「あなたと一緒だったもん」

照れるだろ

幼「えへへ」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 08:15:51 ID:NXkgzGWw
お土産買ったり、写真とったり

幼「私今も持ってるよ」

俺もだよ

幼「ふふ」

中学か……

幼「……」

ここで俺は……

幼「…1年生のとき」

幼「すごい緊張してたよね」

……するだろ

幼「私しなかったよ」

嘘つけ、常に半笑いだったじゃないか

幼「思い出し笑い」

一日中とかすげぇな

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:11:47 ID:NXkgzGWw
二年生の頃は忘れたい

幼「スゴかったよね」

幼「目の色変わっててびっくりしたんだから」

言うな

幼「何だっけ…ロストアイ?だっけ」

幼「オリビオン族の末裔で、悪魔の呪いで奇妙な目を移植された……」

やめろ、怒るぞ

そんなことより三年生だ

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:17:40 ID:NXkgzGWw
幼「もうちょっと言いたかった」

楽しむな

三年生で一番思い出深いのは修学旅行だな

幼「京都…だよね」

そう、お前他校のやつらに絡まれたもんな

幼「可愛いからね」

自分で言うな

幼「てへ」

幼「でも絶対助けてくれるよね」

そりゃあ……まぁ、うん

幼「ホントあの時はありがとう」

ボコボコにされたけどな
幼「ごめん」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:20:28 ID:NXkgzGWw
幼「清水寺でさ、飛び降りようとした子いたよね」

いたなぁそんなやつ

幼「私八つ橋落としちゃったよ」

何味?

幼「ラムネ」

幼「じゃなくて、それを止めなかったのもスゴくなかった?」

嫌われてたもんなぁ

幼「でも助けるでしょ」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:23:07 ID:NXkgzGWw
みんなわかってたんじゃないか?

飛び降りる気がないって

幼「そうかなぁ……」

係員の人に引き止められてわかんなかったけどな

幼「だね」

幼「そう言えば夏休みに海行ったよね」

……

21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:25:41 ID:NXkgzGWw
幼「楽しかったなぁ」

二人だけだったけどな

幼「私はその方がよかったもん」

……でもさ

幼「うん」

泳げないやつ連れてくなよ

溺れそうになったんだぞ

幼「そのおかげでバタフライ出来たじゃん」

始めに覚えたのがバタフライって

どんだけだよ

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:28:08 ID:NXkgzGWw
幼「あ、花火もしたよね」

したした

幼「線香花火を上に持ち上げてたのはおかしかったなぁ」

普通わかんないだろ

幼「わかるよ」

じゃあ何で俺はわかんなかったんだ?

幼「バカだから」

……はっきり言うなよ…

幼「ごめん、私正直者だから…」

余計傷つくわ

23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:31:27 ID:NXkgzGWw
個人的に冬が楽しかったな

幼「一緒だね、私も」

特にクリスマス

幼「私は大晦日かな」

幼「あなたは何でクリスマス?」

何でって……

お前がサンタのコスプレして来てくれたからじゃないか

幼「忘れて」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:34:06 ID:NXkgzGWw
丁寧にぽっこりお腹でさ

でっかい袋持ってきて…

幼「怒るよ」

一番よかったのが帰り際だな

幼「……」

ソリに乗った瞬間滑って足捻挫

笑ったなぁ

幼「仕返しのつもりですか、そーですか」

怒るなよ

幼「ふんっ」

ごめんごめん、悪かったって

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:36:16 ID:NXkgzGWw
逆にそっちは何で大晦日?

幼「さぁ?」

拗ねるなって、可愛い顔を醜くするのか?

幼「あのね、私はね」

単純だな

幼「聞こえてるからね?」

すまん

幼「まったく……」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:39:20 ID:NXkgzGWw
幼「私はね、紅白を見れたから」

おいおいそれだけか?

幼「違うよ、他には……次の日にお年玉貰えるから」

お子様だな

幼「……自分だって」

俺はもう貰ってないの

大人様なの

幼「何言ってんの」

幼「寝るときは熊のぬいぐるみないと無理って人が」

おいやめろ

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:41:20 ID:NXkgzGWw
幼「とまぁ冗談は置いておいて」

……

幼「…?」

………

幼「どうしたの?いつもなら何かいってくるのに…」

……ん、すまん

眠たくなってきてな

幼「……ダメだよ」

幼「寝ちゃダメ」

…わかってるさ

28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:45:59 ID:NXkgzGWw
幼「あのね、本当の理由はね」

………おう

幼「…一日以上あなたといれたことだよ」

………ありがとう

……次は高校生だな

幼「うん」

………入学して半年

……お前が告白されたの見てさ……

幼「何で見るかなー」

……行った先に………いたんだから…仕方ない

まさか………オーケー……するとはな…

幼「……知ってるでしょ?脅されてたの」

……あぁ……

29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:49:46 ID:NXkgzGWw
すぐに…わかったさ……

これは……助けないとって…思ったな

………

幼「ほっとけば…いいのに…」

まったくだ………

おかげで……

こんな…目にあった…

幼「でも……あなたが助けてくれたから……」

幼「私は今こうしてる」

……そう…だな

幼「……何で……何で……何でバカなことしたの……」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:52:04 ID:NXkgzGWw
幼「普通わかるよ……何人も仲間がいるって…」

タイマン……って聞いてたから……な

しかた…ない

幼「………」

最後の……トラックは…………効いたな……

幼「ホント…バカだよ」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:55:29 ID:NXkgzGWw
すまん………

これからは……もう守ってやれ………ない

だけど……見守って……はいるから……な

幼「…グスッ」

泣くな……

安心して……逝けない……だろ?

幼「…やだ……やだよぉ……グスッ…いかないでよぉ……」

…もう……むり…だ

最後にな………

さっき……の…好き…なやつっての……は

お前だ……

幼「…グスッヒック」ポロポロ

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 09:57:54 ID:NXkgzGWw
今まで……ありがとう

そして……さようなら…

ピーーーー

幼「うわぁぁぁぁ!」

幼「いやだぁぁぁ!」

ドンドン!!

幼「死なないでよぉぉ!」

ドンドン!!

ドンドン!

ドンドン

ドンドン…

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 10:00:34 ID:NXkgzGWw
数ヵ月後…墓地

幼「…ねぇ、私立ち直れたかな」

幼「医学が進歩してさ」

幼「昏睡状態の時でも脳内と会話できるって」

幼「スゴいよね」

幼「おかげで最期の最期までお話しできたし…」

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 10:03:51 ID:NXkgzGWw
幼「あのさ、あの時あなたが言ってくれたよね」

幼「好きなやつは私って」

幼「………言えなかったんだけどね、私も……私もね」

幼「ずっとずぅーっと…」

幼「未来永劫……ずっと好きだよ…」

幼「今まで……ホントにホントにありがとう」

幼「あなたに助けられた分、私も他の人を助けようと思うの」

36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/21(木) 10:07:09 ID:NXkgzGWw
幼「あなたが聴いたら無理だろって言いそうだね」

幼「でも私頑張るから」

幼「今までしてきてもらった分頑張るから」

幼「だから……グスッ」

幼「だから……グスッ…グスッ」

泣くな、可愛い顔が台無しだ

幼「!」

幼「!?」キョロキョロ

幼「……ありがとう……」

幼「………頑張るから応援してね」

幼「……大好きだよ……」

終わり

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