【ぼっちSS】ぼっち「みんなが僕を無視するお…」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 18:54:03.29 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「1学期はみんなと普通におしゃべりできていたのに」

ぼっち「夏休みが終わってから何故かみんな露骨に僕を無視するお」

ぼっち「孤独だお」

コンコン

母  『たかし? 早く起きなさい遅刻するわよ』

ぼっち「お腹痛いお…」

母  『正露丸飲んで行きなさい。ほらとっとと部屋からでる』

ぼっち「…………」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 18:55:07.53 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…はあ」

ゴソゴソ ガチャッ トントン

ぼっち「おはようだお」

妹  「……はよ」

母  「はやくご飯食べちゃいなさい。お母さんパート増やしたから忙しいのよ。仕事いかないと」

ぼっち「お」

妹  「……いってきます」

ぼっち「いってらだお」

妹  「……ん」

ぼっち(最近妹も暗いおね…。それともお兄ちゃんのパンツと一緒に洗わないでっていうアレかお?)

母  「はやく食べなさい」

ぼっち「お」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 18:57:16.27 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「結局今日も学校に来てしまったお」

ぼっち「憂鬱だお」

ザワザワ

生徒 「……でさ、…で、……だったんだよ」

生徒2「マジかよ(笑) じゃあ……で、…なんじゃね?」

生徒 「ブハッ!! ありえるwww」

生徒3「そうだねw」

ぼっち「…………」

キーンコーン

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:00:12.63 ID:gZ9ftW1r0
委員長「きりーつ、れー」

担任 「はいみんなおはよう! 今日も全員出席だな!」

担任 「出席なんか取らなくてもこうしてみんなの顔を見るだけで十分なんだが、先生は仕事だから出席を取らないといけない!」

担任 「それじゃあ出席をとるぞー! 相川ー!」

ぼっち(新任の山田はやる気まんまんな正義感あふれる熱血先生だお…。ちょっと相談してみるのもいいかもしれないお)

キーンコーン

山田 「お? もうチャイムが鳴ってしまったか」

山田 「もっとみんなと話していたかったんだがな。それじゃあ授業頑張れよお前ら!」

ガラガラ ピシャン

生徒 「ぶっちゃけさー、山田ってうぜぇよな」

生徒2「あ、それ思ってた(笑) イマドキ珍しい熱血教師っての?(笑)」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:01:16.10 ID:gZ9ftW1r0
生徒 「なんか非行に走る少年少女を僕が更生させる(笑)とか息まいてそうじゃん?」

生徒3「そうだねw」

ぼっち(確か1時間目は理科室だったおね。移動するお)

ガッ

ぼっち「!?」

びたーん

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:03:05.51 ID:gZ9ftW1r0
生徒 「あっれ? わりーたかし。俺の足が引っかかっちまったwww」

生徒2「ったく。ちゃんと下見て歩けよなー(笑)」

生徒 「ま、下向いてたら向いてたで『偶然』『誰かに』ぶつかっちまうだろうけどなwwww」

生徒2「ぎゃはははは(爆笑)」

生徒3「そうだね…」

ぼっち「…………」スクッ

生徒 「あ? なんとか言えよたかし。無視してんじゃねーよ」

ガッ

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:04:30.08 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「ちょ、教科書投げんなよーww 汚れんじゃんww」

生徒 「うわ。もう使えねーなあれ。1限目フケっか」

生徒3「そうだねw」

クラス「…………」

ぼっち「…………」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:05:47.73 ID:gZ9ftW1r0
-3週間後-

妹  『…あれ? お兄ちゃん今日もサボり? もう2週間じゃん』

母  『お腹いたいんですって。そっとしといてあげましょ』

妹  『私だって学校行きたくないのに。あーなんか頭痛いなー』

母  『はいはい。ほら給食着。とっとと行ってらっしゃい』

妹  『ちぇー。いってきまぁーす』

パタパタ バタン

ぼっち「何気ない朝の風景が胸を打つお」

ぼっち「けど、教室にいるより全然マシだお」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:07:28.52 ID:gZ9ftW1r0
コンコン

ぼっち「なんだお」

母  『たかし? 母さんも仕事行ってくるから。朝ごはんテーブルに用意してるから食べときな』

母  『皿洗いもしとくんだよ』

ぼっち「……うんだお」

母  『…なにがあったか知らないけどね』

母  『悩みがあるなら早めにそうだんするんだよ』

ぼっち「…………」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:08:27.43 ID:gZ9ftW1r0
パタパタ バタン

ぼっち「……飯食うお」

ぼっち「なんだお。食パンだけかお」

ぼっち「まあ余計にエネルギー摂っても意味ないからおね」

ぼっち「ありがたくいただくお」もぐもぐ

ぼっち「ごちそうさまだお」

ぼっち「…今日は何をするお」

ぼっち「あ、そういえば洗濯物が溜まっていたから、やってあげるお」

ポチッ

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:10:22.95 ID:gZ9ftW1r0
ゴウンゴウン

ぼっち「洗濯なんてボタン押すだけで楽勝だおね」

ぼっち「よくテレビで主婦は大変なのぉとか言ってる女の人いるけど」

ぼっち「この科学蔓延る現代、家事なんて簡単に終わらせられるお」

ぼっち「洗濯が終わるまで寝るお」

ぼっち「ぐう」

ぼっち「ハッ」

ぼっち「もう夕方だお」

ぼっち「昨日夜ふかししてアニメ見てたからすっかり寝込んじゃってたお」

ぼっち「流石に洗濯は終わってるおね」

ぼっち「干すお」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:12:18.25 ID:gZ9ftW1r0

いそいそ

ぼっち「タオルはどうやって干せばいいんだお…」

ぼっち「とりあえず物干し台に直でかけとくお」イソイソ

ぼっち「あれ、もう干すスペースがなくなったお」

ぼっち「バスタオルはどうすればいいんだお」イソイソ

ぼっち「!? これは妹のパンツだお!」

ぼっち「ふ、ふん。あんな幼児体型な中学生のパンツなんか全く興奮しないお」

ぼっち「けど妹に失礼だから目を瞑って干すお」イソイソ

ぐちゃぁ

ぼっち「ちょっとぐちゃぐちゃになったけど乾けば同じだお」

ぼっち「家事も結構大変なのおね。僕は家庭に貢献したお」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:14:38.36 ID:gZ9ftW1r0
ガチャン パタパタ

母  「たかしー?」

ぼっち「ああ母ちゃん。おかえりだお」

母  「お友達がきてるわよ」

ぼっち(はあ!? 僕に友達なんかいないお! 新手の嫌がらせかお!?)

?  「おじゃまします」

ぼっち「き、きみは生徒からも先生からも信頼されている、黒髪ロングで大和撫子で、図書委員で委員長の高橋さんじゃないかお!」

高橋 「…は? はは、こんにちわ、たかしさん」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:16:40.55 ID:gZ9ftW1r0
高橋 「今日は学校のプリントをもってきたのです。先生に言われて」

ぼっち「そ、そうかお…」

母  「部屋にあがってもらいなさい。ここだと話にくいでしょう」

ぼっち「え!? あ、そ、そうだおね…案内するお」

ぼっち「ここが僕の部屋だお」

高橋 「おじゃまします」

ぼっち「まあ座ってお」スッ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:18:29.02 ID:gZ9ftW1r0
高橋 「かわいい座布団ですね。じゃあ失礼して」ヨッコイショ

高橋 「これ、プリントです。結構溜まってますから、課題とか、やっておいたほうがいいですよ」ピラッ

ぼっち「ど、どうもだお…(アセアセ」

高橋 「…………」

ぼっち「?」

高橋 「あの、たかしさんが学校に来なくなった理由って…その、やっぱり教室の雰囲気で、ですよね…」

ぼっち「!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:20:59.86 ID:gZ9ftW1r0
高橋 「ごめんなさい、私は委員長として、みんなを注意しなくちゃいけなかったのに」

高橋 「もしかしたらたかしさんは自分から一人がいいと思っているのかもと勘違いしちゃって…」

高橋 「本当に本当にごめんなさい」

ぼっち「え、あ、いや、その、ぜ、全然いいお。高橋さんのせいじゃないお」

高橋 「私、一緒にいますから。たかしさんが一人にならないよう、一緒にいますから」

ぼっち「……!」

高橋 「だから、学校に来てください」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:22:43.50 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…でも」

高橋 「ヒロくんたちですよね? 大丈夫です。私があなたを守ります」

ぼっち「……高橋さん」

高橋 「…明日、待ってますね」

高橋 「おじゃましました」

パタパタ

母  『あらもうお帰り? せめてお茶くらい』

高橋 『いいえお構いなく。突然お伺いしてしまい、失礼しました』

母  『あらあらいいのよ。ありがとうね』

ガチャン

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:25:58.01 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…………」

ぼっち(ちょっと水飲むお)パタパタ

ぼっち「ごくごく」

ぼっち「今日も洗い物に僕の弁当箱があるお」

ぼっち「…僕の弁当箱、もう母ちゃんが使っちゃってるのおね」

ぼっち(…………)

ぼっち(…高橋さん、良い子だったお)

ぼっち(たしか高橋さんの家は、4つも先の駅だったはずだお)

ぼっち(遠いのに、わざわざプリントを届けてくれて、力になってくれるって言ってくれたお)

ぼっち(高橋さんにすがるわけじゃないけど、やっぱりこのままじゃダメだおね)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:28:00.03 ID:gZ9ftW1r0
-翌日-

母  「ああ朝はいそがしい」パタパタ

ぼっち「おはようだお」

母  ガシャーン

ぼっち「なに包丁落としてるんだお! 危ないおね!」

母  「だって、だってたかしが…制服を…」

ぼっち「2週間もお休みをいただいたんだお。今日くらい頑張って学校に行ってみるお」

母  「そうかいそうかい。よかった、よかったよ」

母  「これ、お弁当だよ。もっていきな」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:29:24.73 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「え? 今日僕が学校に行くって言ってたおっけ…?」

母  「う、うるさいね! 黙って受け取ってればいいんだよ!」

ぼっち(…もしかして、夕方に僕の弁当箱が洗い物に出てたのって、毎日作ってくれてたからなのかお…?)

ぼっち(…ありがたいお)

ぼっち「いってくるお」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:32:07.82 ID:gZ9ftW1r0
テクテク

ぼっち「朝早いから、まだ生徒は少ないおね」

ぼっち「ひさしぶりの学校はとても大きく見えるお」

ぼっち「…またみんなに、無視されるかもしれないお」

ぼっち「……こわいお。けど、高橋さんがいてくれるから、きっと大丈夫だお」

ガラガラ

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:32:59.75 ID:gZ9ftW1r0
生徒 「!」

生徒2「!」

生徒3「!」

ぼっち(……こっち見てるお)

高橋 「…………」

ぼっち(! 高橋さんもう来てるお! よかったお!)

ぼっち「た、高橋s」

高橋 「うっわ。マジできたよこいつ」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:37:16.33 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「」

生徒 「な? 俺の言った通りっしょ?」

生徒2「ヒロくんマジ予言者(笑)」

生徒3「そうだねw ヒロくんすごいねw」

ヒロ 「てめーもよくあんな状況で学校来ようとか思ったなぁ」

ヒロ 「俺なら登校拒否どころか自殺もんだわ」

生徒2「しかも高橋サンが家に行ったとたん来るとか(笑)」

生徒2「下心見え見えで逆に清々しいわ(笑)」

生徒3「そうだねw きもちがいいねw」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:39:57.75 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「た、高橋さん…?」

高橋 「チッ。いい加減分かれよ。アタシはセンセーにプリント渡すように頼まれただけだっつーの」

高橋 「で、ヒロくんに面白そうだからひと芝居うってくれって頼まれたから」

高橋 「未来の大女優として演技してただけ」

高橋 「まさか本当に登校してくるとは思わなかったわ。キモすぎ」

ぼっち「…………」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:42:21.95 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「わかったらとっとと帰れよ。ここにゃてめーの居場所なんてねぇんだよ」

ぼっち「……ぅっ」ポロポロ

生徒2「うわ(笑)泣いてやんの(笑)」

生徒3「あ、そ、そうだねw」

高橋 「…ウザ(ボソ」

ぼっち「うわああああああああああああああ」ダッ

バタバタバタン

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:44:42.39 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち(なんでこんな目にあわないといけないんだお)

ぼっち(高橋さん、信じてたのに。あんなに優しかったのに)

ぼっち(ひどいお)

?  「ん? 君、4組のたかしくんじゃないか?」

ぼっち「お?」

?  「学校に来てたんだね…って、教室は反対方向だよ」

83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:46:25.13 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「その白衣に黒縁メガネ、教師いちと噂される巨◯…。保健室の西田先生かお」

西田 「あ、ああそうだが。もしかして、もう帰るのか?」

ぼっち「…ここに僕の居場所はないんだお」

西田 「少し話を聞かせてくれないか」

ぼっち「話すことなんてなにもないお」

西田 「いいから。保健室にきなさい」

ガラッ

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:48:19.49 ID:gZ9ftW1r0
西田 「まあ座って」キィッ

ぼっち(パイプ椅子なんて久しぶりだお…)

西田 「それで、君はどうして学校にこれなくなったんだ?」

ぼっち「……ただの体調不良だお」

西田 「…いいか? きみは生徒だ。そしてわたしは教師だ」

西田 「教師は、生徒に社会で生きていけるだけの知識と常識をあたえるのが仕事だ」

西田 「そして、歩むべき道に迷ってしまった生徒を導く責任と義務がある」

西田 「話してくれ。きっと君の力になれる」

ぼっち「先生……」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:50:05.82 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…と、いうわけなんだお…」

西田 「まさかあの真面目な高橋が…にわかには信じられんな」

ぼっち「嘘じゃないお」

西田 「いや、疑っているわけじゃない。…このことは職員会議にかける必要があるな」

ぼっち「そ、それだけはやめてくれお! チクッたことがバレたら、ヒロくんたちに何をされるかわからないお!」

西田 「むう。誰か目撃者がいたことにして、その生徒が先生に報告した、というのではダメなのか?」

ぼっち「そんなのが通用するほどヒロくんたちもアホじゃないお」

西田 「そうか。しかし担任の山田先生にくらいは…」

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:53:15.93 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「やめれくれお。山田先生は熱すぎてヒロくんたちに嫌われているんだお。どうなるかわからないお」

西田 「…わかった。じゃあここだけの話ということで。たかしくんはもう帰るのか?」

ぼっち「うんだお」

西田 「そうか。無理に登校することはない。また落ち着いたら来ればいい」

ぼっち「…あ、ありがとうだお///」

ぼっち「失礼しましたお」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:54:12.13 ID:gZ9ftW1r0
ガラガラ ピシャン

ぼっち(西田先生とは初めて話したけど、いい先生だったお)

ぼっち(話したらほんの少しだけど、胸が軽くなったお…)

ぼっち(けど今日はもう教室には行きたくないお…せっかく来たけど、帰るお…)

ガチャガチャ バタン

ぼっち「ただいまだお」

妹  「あれ、お兄ちゃん帰ってきたんだ。おかえり」

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:56:09.13 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「? 妹は学校はどうしたんだお」

妹  「テスト」

ぼっち「そうかお」

妹  「お兄ちゃんは? 今日学校行ったんでしょ」

ぼっち「…まあ、そこそこに、だお」

妹  「ふぅん。あ、私ちょっと出かけてくるから」

ぼっち「遊びにいくのかお? リア充は羨ましいお…」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 19:58:51.55 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち(……はあ)

ぼっち(腹減ったお。弁当食うお)

ガサゴソ

ぼっち(……母ちゃんが作ってくれた弁当だお)

母  『これ、お弁当だよ。もっていきな』

ぼっち『え? 今日僕が学校に行くって言ってたおっけ…?』

母  『う、うるさいね! 黙って受け取ってればいいんだよ!』

ぼっち「母ちゃん、ごめんお…。僕、やっぱり学校行けないお」

もぐもぐ

ぼっち「たまごやき焦げてるお、母ちゃん…」

110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:02:29.89 ID:gZ9ftW1r0
ピンポーン

ぼっち「誰か来たお」

ピンポーン ピンポーン

ぼっち「何回も押すなお」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン

ぼっち「なんなんだお…」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

ぼっち「うるさいお! 今でるお!」

ガチャ

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:04:40.52 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「ようたかし」

ぼっち「!?」

ヒロ 「てめえ、センコーにチクりやがったな」

ぼっち「…な、なんのこt」

ヒロ 「トボけてんじゃねーぞオイ!!」ガンッ

ぼっち ビクゥッ

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:06:27.40 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「今日昼休みに山田に呼び出されてよぉ」

生徒2「高橋サンが山田と視聴覚室でふたりっきりになってくれなかったら、俺ら停学とかなってたかもね(笑)」

ヒロ 「マジ高橋には感謝だわ」

生徒3「えっと、そうだねw」

ぼっち「…え、お…」

ヒロ 「覚悟はできてんだろうな、あ?」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:09:17.35 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「な、なんd」

ドガッバキッ

ぼっち「うぅ、うぅ……」

ボカボカ ガンガン

ヒロ 「頭抱えてうずくまってんじゃねーよ! これだからてめーはムカつくんだよ!!」

ぼっち「なんで……なんでこんなことするんだお………」

生徒2「自分の胸にッ! 聞けやコラァ!!」

ドスッ

133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:11:43.40 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「うっぷ…」

生徒3「え、えっと…ええっと…」オロオロ

生徒2「オラ! ゆうともヤれよ!!」ガスッ

ゆうと「そ、そんな…ぼ、僕は…」

ヒロ 「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

ぼっち(なんで…西田先生は、誰にも言わないって……)

ゴスッゴスッ

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:14:25.56 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち(なんで…なんで…なんでなんだお…)

ドスッッッ!!

ぼっち「ぐっ!……っぷ……」

ぼっち「…………」

ヒロ 「はあ。はあ。はあ。はあ」

ヒロ 「…ッチ! もうイッちまいやがった」

生徒2「うわー気絶しながら泣いてるぜこいつ」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:17:34.37 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「萎えた。帰るぞ」

バタン テクテク

ゆうと「あ、あの、ヒロくん」

ヒロ 「んだよ」

ゆうと「な、なんで、あそこまで、するの? だ、だって、たかしくんは、ヒロくんの…」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:18:30.64 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「黙れよ」

ゆうと「でも」

ヒロ 「黙ってくれ」

ゆうと「…………」

生徒2「…………フン」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:20:54.65 ID:gZ9ftW1r0
ガチャガチャ バタン

母  「ただいmたかしっ!!?」

ぼっち「ぅ……」

母  「ひ、ひどい怪我…きゅ、救急車を」

ぼっち「い、いらないお……」

母  「でも」

ぼっち「このくらいい平気だお」

母  「ねえ、どうしたの? ねえ、たかし。話して。話して頂戴」

158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:22:27.65 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…………」

母  「もしかして、学校に行きたくないのと、関係あるの?」

ぼっち「…………」

母  「ねえ、ねえ。…あんた、学校でいじめられt」

ぼっち「違うお!! いじめられてなんかないお!!」バッ

バタバタバタバタ バタンッ

母  「…たかし」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:24:04.30 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち(なんでだお、なんであだお、なんでだお、なんでだお!!)

ぼっち(僕が何かしたんだお? 僕は何も悪い事してないのに?)

ぼっち(なんで、こんな風になっちゃったんだお…)

ぼっち(ちょっと前までは、あんなに…)

ぼっち(…………)

168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:26:11.97 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 『おっ! たかし! また同じクラスだなーおい!』バンッ

ぼっち『これが腐れ縁って奴なのかおね! 今年もよろしくだお!』バンッ

ヒロ 『でさー、昨日ヴィレッジヴァンガードで変な人形買ったんだけどよー…』

ぼっち(…そうだお。僕はヒロくんとは小学校の頃からの長い付き合いなんだお)

ぼっち(お互い気を使うことなくなんでも話すことができたし、悩みがあれば相談しあえる、そんな仲だったお)

ぼっち(夏休みや冬休みの長期休みのときは、毎日のようにゲームセンターやカラオケで遊びまくったもんだお)

ぼっち(けど、今年の夏休みだけは違ったお…)

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:29:14.19 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち『明日から夏休みだおね。今年は合コンとかいうものもやってみたいお』

ヒロ 『んだよたかし。お前合コンしてまで女ほしいのかよwww』

ぼっち『せめて高校のうちはドーテー捨てたいお』

ヒロ 『ふはwww』

ぼっち(終業式までは普通だったお。いつもどおり明日遊ぶ約束をして、その日は別れたお)

ぼっち(けど、その日の夜)

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:30:32.46 ID:gZ9ftW1r0
ヴーッヴーッヴーッ

ぼっち『メールだお』パカッ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  無題
本文
用事できた。明日の遊びは無しな。すまん!

ぼっち『なんだおドタキャンメールかお。楽しみにしてたのに』

ぼっち『まあいいお。了解っと』

180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:33:20.59 ID:gZ9ftW1r0
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ぼっち『夏休みに入ってもう2週間になるけど、ヒロくんからさっぱり連絡がこないお』

ぼっち『たまにはこっちから誘ってみるのもいいかもしれないおね』カチカチカチ

ぼっち『送信っと』

ヴーッヴーッ

ぼっち『おわ!? 返信はやいおねww どんだけ暇なんだおあいつww』パカ

ぼっち『…英語?』

192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:38:00.96 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち『え、ええと…アドレス、ない…? え、どういうことだお…』

ぼっち『アドレス変えたのかお?』

ぼっち『電話してみるお』

プルルルルルルルル ガチャ

ぼっち『あ、あの、ヒロくん!?』

携帯 『この番号は、お客様のご都合により、おつなげすることができません』

ぼっち『…え』

195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:39:11.04 ID:gZ9ftW1r0
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ぼっち(始業式、いつもの待ち合わせ場所に、ヒロくんはこなかったお)

ぼっち(もしかしたら寝坊でもしたのかと先にいくと、ヒロくんはもう教室にいたお)

ぼっち『あ、あのヒロくん』

ヒロ 『…………』

ぼっち『その、メールのことなんだけd』

ガタッ

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:39:42.37 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 『おい、飲み物買いに行かね?』

生徒2『おう』

ぼっち『……え』

ぼっち『ど、どうして……』

201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:42:59.05 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「ハッ」

ぼっち「…最悪な夢を見たお」

ぼっち「…ヒロくん、なんでいきなり、僕を…」

ぼっち「……あのメール以来、この携帯には誰からもメールがこないお」カチカチ

ぼっち「…ん?」

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docomo.ne.jp
件名  無題
本文
用事できた。明日の遊びは無しな。すまん!

ぼっち「…なんかこれ、おかしくないかお?」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:44:02.43 ID:gZ9ftW1r0
カチカチ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docomo.ne.jp
件名  Re:
本文
明日駅前のファミマに集合な ボーリング行くぞ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docomo.ne.jp
件名  Re:Re:ReRe:Re:Re:
本文
わり 明日宿題見せて 今度ピザおごるから

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docomo.ne.jp
件名  Re:
本文
夏休みは旅行行くぞ旅行 海と山どっちもな

ぼっち「・・・・・・・・・・・・」カチカチ

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:44:33.58 ID:gZ9ftW1r0
送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  Re:Re:
本文
明日終業式だけど持っていくもの筆箱だけでよかったっけ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:
本文
今高橋たちと海 たかしも風邪ひいてなきゃ来れたのにな 今度また行こうな

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  Re:
本文
風邪治ったみたいだな 明日カラオケ行こうぜ

ぼっち「・・・・・・・・・・・・」カチカチ

208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:45:08.23 ID:gZ9ftW1r0
カチ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  無題
本文
用事できた。明日の遊びは無しな。すまん!

ぼっち「・・・・・・」

ぼっち「なんだおこれ」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:47:21.72 ID:gZ9ftW1r0
-翌日-

バタバタ

母  「!」

ぼっち「おはようだお」

母  「おはようって・・・あんた、学校行くのかい!?」

ぼっち「ちょっと確かめたいことがあるんだお」

母  「だ、だからって・・・」

ぼっち「こわいお。本当は行きたくないお。けど、どうしても、確かめたいことがあるんだお」

216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:48:56.99 ID:gZ9ftW1r0
母  「・・・そうかい。じゃあはい、お弁当だ。・・・…頑張ってきな」

ぼっち「…あのさ、母さん」

母  「ん?」

ぼっち「ありがとう」

ぼっち「いってきます」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:49:45.67 ID:gZ9ftW1r0
-教室-

ザワザワ

生徒2「ヒロくん、あいつ学校きてるよ(笑)結構すごい根性してんね(笑)」

ヒロ 「…………」

ゆうと オロオロ

ぼっち「…………」コツコツ

生徒2「うわこっちくるよヒロくん。一発シメる?」

228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:51:13.42 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「…………」

ぼっち「……ヒロくん」

ヒロ ピクッ

ぼっち「……携帯のアドレスを教えてくれないかお」

ヒロ 「…………あ?」

ぼっち「…………」

ぼっち「…ゆうとくん」

ゆうと「ふへっ!?」

235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:52:35.95 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「ちょっと、僕と一緒にきてくれないかお」

ゆうと「え? え? で、でも…」チラッ

生徒2「…………」

ヒロ 「……行ってこい」

ゆうと「あ、じゃ、じゃあ、失礼して…」ヒョコヒョコ

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:53:50.11 ID:gZ9ftW1r0
あ、docommoとdocomoのはミスですお
すまないお

-旧校舎裏口-

ゆうと「えっと、どういった、ご用件で」

ぼっち「ちょっと、君の携帯を見せて欲しいんだお」

ゆうと「えっ」

ぼっち「変なようにはしないお。一緒に見てもらっててもいいお。確認したいことがあるんだお」

ゆうと「え、で、でも…」

ぼっち「アドレス帳を確認したいんだお。そこだけでいいから」

ゆうと「……ほ、本当になにもしないなら…」スッ

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:56:12.45 ID:gZ9ftW1r0
カチカチ カチカチカチカチカチカチ

ぼっち「…やっぱり」

ゆうと「?」

ぼっち「ありがとうだお。貴重な情報提供に感謝だお」スッ

ゆうと「はあ」

ゆうと「あ、あのさ」

ぼっち「なんだお?」

ゆうと「ご、ごめん……いつも、見てるだけで。なにも、できなくて…」

255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:58:46.28 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…別にいいお。あのとき、ゆうとくんだけは僕を殴らなかったお。それだけは何故か嬉しかったお」

ゆうと「…………」

ぼっち「君は自分の身を守るために必死なんだけだお」

ぼっち「それだけだったらただの弱虫だけど、自分の弱さを認めて、それに向き合えるのは、心が強い証だお」

ぼっち「僕をかばって君がいじめられたら僕は嫌だお。やり返すこともできない僕の弱さにも問題があったんだお。君が気にすることじゃないお」

ゆうと「でも」

ぼっち「君はいつもどおりでいいんだお。僕は、自分のことは自分で何とかしてみせるお」

ゆうと「……そ、そうだねw 頑張れ、たかしくん」

260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 20:59:46.05 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「君とはいつか、友達になりたいおね」

ゆうと「いつかとは言わず、今でも」

ぼっち「それはダメだお。まだ僕は、いじめられているから」

ゆうと「いじめられたら、友達になっては、いけないの?」

ぼっち「いじめられてる僕と友達になったら、君までいじめられるお」

ぼっち「けど、僕は君と友達になりたいお。だから僕は、このいじめを終わりにするお」

ゆうと「?」

ぼっち「見ていてくれお」

270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:02:45.04 ID:gZ9ftW1r0
キーンコーン

ワイガヤ

?  『……手紙?』

放課後 屋上で 待つ   たかし

?  『……なにコレ』

カンカン

?  (屋上で待つとか、いつの時代の果たし状だよ…)

?  (まさかあのことがバレ…なわけないよね。あいつバカだろうし)

?  (ま、変な言いがかりつけられたら、適当にあしらえばいいし)

キィッ

ぼっち「待っていたお」

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:04:16.33 ID:gZ9ftW1r0
?  「…そう? これでも早く来てあげた方なんだけど」

ぼっち「ここに呼ばれた理由は、大体察しはついているおね?」

?  「…は? なんのこと? 意味が分からない」

ぼっち「このメールをみるお」チャッ

送信元 ヒロくん
受信先 ☆☆☆@docommo.ne.jp
件名  無題
本文
用事できた。明日の遊びは無しな。すまん!

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:05:57.29 ID:gZ9ftW1r0
?  「…ただの遊びの断りメールだけど」

ぼっち「このメールはおかしいんだお」

?  「は?」ピク

ぼっち「普段のヒロくんなら、件名のところが『無題』になることなんてないんだお」

ぼっち「何故ならヒロくんは、いつも受信履歴のところから『返信』で僕にメールを送っているから」

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:07:33.46 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「それにヒロくんは返信の時につくRe:がメールのやりとりで増えても消したりしない」

ぼっち「だから件名が『無題』になることは有り得ないんだお」

ぼっち「本文もそう。ヒロくんはメールに句読点は使わない。使えないんだお」

ぼっち「記号の打ち方がわからないから」

?  「…………」

ぼっち「つまりこのメールは、ヒロくんではなく他の誰かが送ってきたものなんだお」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:09:21.35 ID:gZ9ftW1r0
?  「そうとも限らないんじゃね? たまたまアドレス帳開いてメール送ったのかもしんないし」

?  「たまたま句読点の付け方が分かっただけかもしんないし」

?  「関係ないから帰るわ。じゃ」

ぼっち「君だろう。用意周到に僕とヒロくんが仲違いするように仕向けたのは」

?  「……は?」

ぼっち「そうだろう? 高橋さん!!」

高橋 「ーーーーーッ!!」

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:09:55.97 ID:gZ9ftW1r0
ガサッ

ヒロ 「高橋…おめぇ……」

高橋 「ヒロくん…ッ!」

生徒2「うひゃーこえー」

ぼっち「まったく、すごい作戦だお」

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:11:04.54 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「このメールを送ったあと、君はヒロくんの携帯のアドレス帳に記録されている僕のデータを適当に書き換えたんだお」

ぼっち「携帯番号とメールアドレス。そうすれば、このあとヒロくんから僕に一切連絡がとれなくなる」

ぼっち「ヒロくんのメールアドレスも微妙に変えて、僕以外の人にアドレス変更のメールを送るお」

ぼっち「そのメールと友達からきた変更了解メールを消せば、ヒロくんには気づかれずにすむお」

ぼっち「当然僕は変更されたメルアドを知らないから、メールを送ってもエラーにしかならないお」

ぼっち「そして更に、携帯にある着信拒否機能。アドレス帳に登録してある携帯番号以外からの着信を拒否する機能だお」

ぼっち「そうすれば、僕からヒロくんに電話をかけても、繋がらない」

ぼっち「これで夏休み期間中、僕とヒロくんは無意識に『すれ違い』をおこして、喧嘩になってしまったんだお」

349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:12:27.02 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「嘘だろ…? じゃあ、お前は…たかしは……俺のこと、裏切ったんじゃなかったのか…」

高橋 「……しらない」

高橋 「私はそんなの知らないッ!!」

生徒2「往生際が悪いっスよ高橋サン! とっとと謝れっす!」

高橋 「だからッ! 知らないって言ってるでしょ!!」 ダッ

バタバタバタバタバタバタ

ヒロ 「お、おい高橋!」

366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:13:58.43 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「ヒロくん、追いかけるお!」

ヒロ 「で、でも俺、お前に」

ぼっち「いいから行くお! 僕は平気だから!」

ヒロ 「…悪いッ!」 バタバタバタ

生徒2「……いや、それにしても驚いたわ」

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:14:37.55 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「まさかそんなすごいこと、あの高橋サンがねぇ」

ぼっち「高橋さんも、寂しかったんだと思う」

生徒2「だな(笑)ヒロくんのこと、ずっと好きだったみたいだしな(笑)」

生徒2「多方ヒロくんと仲良くしてるたかしくんが憎たらしかったんだろう(笑)」

ぼっち「…そうなのかな」

生徒2「そうだって! じゃねーと親友のフリしてメールなんてしねーって」

ぼっち「そうかな」

生徒2「ああ」

384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:16:12.27 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「やっぱり、君だったんだね」

生徒2「え?」

ぼっち「ヒロくんの携帯を勝手にいじって、僕との連絡を途絶えさ、僕をクラスから孤立させたのは」

407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:18:10.95 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「……はい?」

ぼっち「すごいよ君は。本当に。その計画性もそうだけど、それを実行できる行動力」

生徒2「あのー、なんのことかさっぱりわかんねーんだけど」

ぼっち「君はヒロくんの携帯に登録されている僕のメールアドレスを書き換えるとき。適当に英数字の羅列にしたんじゃない」

ぼっち「自分の携帯アドレスに書き換えたんだ」

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:20:22.24 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「そして携帯番号も、自分の携帯番号に書き換えた」

ぼっち「そうすれば、ヒロくんが僕に送っているつもりのメールや電話は、すべて君の携帯に送られることになる」

ぼっち「ヒロくんが僕宛に遊びのメールを送って、君も適当に返信して、ヒロくんが誰も来るはずのない待ち合わせ場所で何時間も僕を待つ---」

ぼっち「きっとこれを夏休み中何回もしたんじゃない? こんなことされれば、誰だって怒るよ」

生徒2「けどさ、ヒロくんはあれだろ? 受信箱から返信機能使ってメール作成してんだろ? だったらアドレス変えても意味なくね?」

ぼっち「だから君はヒロくんの携帯を借りていじった後に、『悪い、ミスって受信メール全部消しちまった』とでも言えばいい」

ぼっち「ヒロくんは受信箱のメールは古いものはどんどん消していくタイプだからね。メールが消えても別に大して怒らなかったんじゃない?」

生徒2「…………」

432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:22:41.20 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「…ちょっと待てよ。俺のメルアドも電話番号も、ヒロのアドレス帳には入ってるんだぜ?」

生徒2「俺とたかしくんが同じアドレスだなんて、すぐバレるだろ、んなの」

ぼっち「そうだよ。だから君は誰かにメルアドや番号を教えるとき、赤外線を使わないんだよね?」

生徒2「!」

436: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:23:49.77 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「赤外線を使えば、本当の携帯アドレスや番号が相手に送られてしまう」

ぼっち「だから君は、わざわざ紙に書いて友達に渡してたんだ」

ぼっち「ゆうとくんが話してくれたよ。そして、君のアドレスや番号も見せてもらった」

ぼっち「アドレスはフリーメールのアドレス。番号は自宅の電話番号だった」

ぼっち「なんでわざわざこんなことをしたのか。理由はひとつだ。僕のデータと君のデータをすり替えるため。これ以外にない」

446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:25:18.35 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「フリーメールを教えたのは、パソコンでもメールが見れれば便利だから」

生徒2「自宅の番号を教えたのは携帯がいつブッ壊れても連絡が取れるようにだ。他意はない」

ぼっち「なら自分のプロフィールを編集して、パソコンのアドレス欄にフリーメールのアドレスを、家の電話の欄に自宅の番号を書き入れればいいだけじゃないの?」

ぼっち「そうすれば赤外線で『携帯のアドレスと一緒に』一気に送れるし」

生徒2「…………」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:26:42.08 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…君はさっき、『親友のフリしてメール』って言ったよね」

生徒2「…………」

ぼっち「けど僕は、データを適当に書き換えたって言ったんだ。ひとことも、アドレスを自分のアドレスに書き換えたとかすり替えたとか、それらしいことは言ってないんだ」

ぼっち「君が犯人だ」

生徒2「…………」

ぼっち「…………」

生徒2「…………」

ぼっち「…………」

生徒2「ハハッ」

472: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:27:58.68 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「上手くいってたのによぉ~。まさかてめぇにバレるとは思ってなかったわwww」

生徒2「まあちょっと? お前が核心に迫るようなこと言い出したときはヤッベーッて冷や汗ダラダラだったけどよぉ」

生徒2「まさかの高橋犯人説wwwクソワロタわwwwボケwww」

生徒2「そしたらなんと! 言葉巧みに操られて自白しちまった! なっさけねーなぁ俺。フハッ」

生徒2「マジ笑えねぇ」

ぼっち「…………」

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:29:32.10 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「いつから気づいた。俺がそんなことしたって」

ぼっち「…失礼かもしれないけど、消去法だった」

ぼっち「ヒロくんの周りには常に人だかりができてたけど、僕をいじめ始めてから、みんなはヒロくんを敬遠するようになった」

ぼっち「それでもヒロくんの周りにいた人達。彼らが犯人の可能性が高いと絞り込んだ」

ぼっち「ゆうとくんは性格上そんなことをするのは無理」

ぼっち「高橋さんは女子だ。男子の携帯をそんなに気軽に貸したり見せたりできるわけがない」

ぼっち「そして、君だけが残ったというわけ」

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:30:50.62 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「最悪だな」

ぼっち「だね。自分でもそう思う」

生徒2「……俺さ、お前達が大嫌いだったんだ」

生徒2「覚えてるか? 俺ら、小学校の頃からずっと同じクラスだったんだぜ?」

生徒2「お前とヒロくんはいつも一緒で仲が良さそうだった。それに反して、俺はいつも一人だった」

生徒2「俺もお前らと同じで、幼馴染ってやつなのに。ずっと同じ教室で同じ時間を共有してきたのに」

生徒2「いつも俺だけ蚊帳の外だった」

500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:32:22.08 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「俺はそれが許せなかった。ぶち壊してやりたかった。めちゃくちゃにしてやりたかった」

生徒2「そして、ふと思いついたんだ。ぶっ壊してやる方法を」

生徒2「最初は良心がいたんだよ。あんなに仲が良さそうにしてる親友同士を引き裂くなんてよ」

生徒2「けど、やりはじめたら止まらなかった。もっともっともっともっとって」

生徒2「ヒロくんがお前をいじめるのは想定外だったんだぜ? けど、それに俺は心が震えた。もちろん喜びで」

生徒2「俺がしたことで、大嫌いな二人の人間の人生を変えられたんだからな」

510: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:34:47.20 ID:gZ9ftW1r0
生徒2「お前をいじめ始めてから、毎日が楽しかったよ。ほんとうに楽しかった。人生で二番目に楽しかった時間だ」

生徒2「けど、それももう終いだな」

生徒2「どうする? 俺を先公にでも突き出すか? それとも警察? 十分犯罪として立件できると思うぜ?」

ぼっち「……僕は、ヒロくんが僕をいじめ出したとき、ヒロくんを信じてあげられなかった」

生徒2「は?」

515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:35:30.24 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「ヒロくんが理由もなしにこんなことするわけないって、信じることができなかった」

ぼっち「どうしてどうしてって、いつも思うだけで、ちゃんと話を聞いてあげられなかった」

ぼっち「僕は、ヒロくんの親友失格だ」

生徒2「…………」

ギィ・・・

ヒロ 「…………」

高橋 「…………」

ぼっち「ヒロくん…」

532: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:37:45.40 ID:gZ9ftW1r0
高橋 「いや、その…ヒロくんが、戻ろうって……その…」

ヒロ 「…………」

ヒロ 「……ずっと一緒につるんできた、誰よりも大切なダチだった」

ヒロ 「一緒に学校行って、遊んで、時にはワルさもして、センコーに怒鳴られて、でもまたワルさして…」

ヒロ 「だからこそ、裏切られたと思ったとき、これ以上ない怒りに襲われた」

ヒロ 「10年近く、一緒にいた、大切なダチだったのに」

ヒロ 「信じてやれなくて、ごめん」

537: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:38:58.23 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「勝手に逆上して、勝手に恨んで、勝手に傷つけて、ごめん」

ヒロ 「それでも俺は、またお前の親友になりたい」

高橋 「ヒロくん…」

高橋 「あ、あたしも、チョーシんのって、たかしくんのこと、馬鹿にしてごめん」

高橋 「ヒロくんから、たかしくんが変わっちゃったって色々聞かされて、ヒロくんを悩ませるたかしくんが、許せなくて」

高橋 「真偽を確かめずに思い込みでいじめちゃって、ほんとに、ほんとにごめん」

550: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:41:21.13 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「…………」

生徒2「…………」

ぼっち「…ゆるさない」

ヒロ 「!」

ぼっち「ゆるしたら、ダメだ。いじめなんて、どんな理由だろうと、ゆるしちゃ、だめなんだ…」

558: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:42:49.64 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「ヒロくん。こんな僕を親友だと思っててくれてありがとう」

ぼっち「高橋さん。僕の親友を、どんな時でも味方になってあげられるくらい大切に思っててくれて、ありがとう」

ぼっち「君も、ずっと近くにいたのに、その寂しさに気づいてあげられなくて、ごめんね」

ぼっち「これから僕がすることは、たぶん、ただのあてつけだ」

ぼっち「けど、きっとそれは何よりも君たちの心に重くのしかかり、一生消えることはない」

ぼっち「屋上を選んで正解だったよ」

ヒロ 「お前まさか」

583: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:45:13.67 ID:gZ9ftW1r0
ぼっち「じゃあね」

バッ

ヒロ 「たかしッ!!」

ぼっち(こうやって表面上でお互いを許しあっても、きっともう、元の関係にもどることはできないお)

ぼっち(僕はヒロくんをゆるせないし、ヒロくんも僕をゆるせないお)

ぼっち(だからもう、このまま消えるのが一番なんだお)

ぼっち(…ゆうとくんと友達になるって約束、守れなかったな…)

ぼっち「…………」

ボスン

596: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:46:30.49 ID:gZ9ftW1r0
ヒロ 「たかし! たかしー!? ……って、え」

高橋 「あれ……高飛びで使うマット…?」

ピリリリリリリr

ヒロ 「んだよこんな時に…」チャッ

ゆうと『君たちの、後をつけててよかった。こっそり、屋上で話を盗み聞きしてた、んだ』

ゆうと『もしかしたらと思って、山田先生に事情を話して、マットを出してもらったんだよ』

ヒロ 「ゆうと…お前…」

616: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:48:18.22 ID:gZ9ftW1r0
ゆうと『たかしくんは無事だよ。落下の衝撃で打撲や骨折はしてるかもしれないけど、気を失ってるだけだ』

ヒロ 「そ、そうか! じゃあ俺たちもすぐ下行くから!」

ゆうと『うん。先生が救急車呼んでくれたから、うん』ピッ

ゆうと「たかしくん」

ゆうと「本当は、すごく辛かったんだよね。僕は君の苦しみに気づいてあげてるつもりだったけど、全然気付けてなかったんだ」

ゆうと「君にとってヒロくんは、何より大切な友達だったんだね。僕の想像もつかないくらいに」

625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:49:49.65 ID:gZ9ftW1r0
-1週間後-

母  「たかし、着替え持ってきたわよ」

たかし「ありがとうだお」

母  「屋上から落ちたっていうのに、肩にヒビ、腰に打撲だけですんで奇跡だわ本当に。はやく良くなるといいわね」

たかし「うん。ゆうとくんのおかげだお」

母  「…………」

コンコン

633: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:50:51.79 ID:gZ9ftW1r0
たかし「はいだお」

ゆうと『久しぶり。お見舞いに、来たよ』

たかし「入って」

ガラガラ

ゆうと「や」

母  「あ、じゃあ母さん、花瓶のお水かえてくるから」トコトコ パタン

たかし「ま、座ってくれお。母さんが座ってたから若干生暖かいけどお」

ゆうと「じゃあ失礼して」ドッコイショ

646: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:52:38.97 ID:gZ9ftW1r0
>>641
そうだお
見てくれてて嬉しいお

ゆうと「…………」

たかし「…………」

ゆうと「3人とも、学校側は2週間の謹慎処分を言い渡したよ。僕は1週間だったけど。直接手を加えたわけじゃなかったから」

ゆうと「けどヒロくんは転校して、高橋さんは学校をやめちゃった」

ゆうと「なんかね、高橋さんの妹さんが、ヒロくんの妹さんをいじめてたらしくて…それもすごく謝ってた」

たかし「…あの人は」

ゆうと「彼も退学したよ。自主退学。どうしてるかは僕も知らない」

650: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:53:51.85 ID:gZ9ftW1r0
ゆうと「学校側も穏便に済ませたかったみたいだから、全然止めなかった。むしろ喜んでたかな」

ゆうと「…たかしくんも、はやく良くなるといいね」

たかし「ありがとうだお」

ゆうと「…………」

たかし「…………」

たかし「彼は、僕をいじめてる時が人生で二番目に楽しかった、って言ってたんだお」

たかし「じゃあ、一番楽しかった時間って、なんなんだろうって思った」

662: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:55:41.62 ID:gZ9ftW1r0
たかし「考えるまでもなかったお。僕のフリしてヒロくんとメールした夏休みの一ヶ月」

たかし「それが彼が人生で一番楽しかった時間だったんだお」

たかし「僕と仲違いさせるからとかじゃなくて、純粋に、『親友』とメールできたことが、楽しかったんだお」

ゆうと「…………」

たかし「ゆうとくん、僕ね、小学校低学年の時、いじめられっ子だったんだお」

ゆうと「え」

669: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:57:03.92 ID:gZ9ftW1r0
たかし「いつもいじめられてたんだお。仲間はずれはもちろん。上履きとか筆箱とか、よくなくなったもんだったお」

たかし「それを助けてくれたのがヒロくんで、僕の友達になってくれたのもヒロくんだったお」

たかし「僕はヒロくんに救われたんだお」

たかし「僕が、彼にとっての、ヒロくんになれたら。きっと彼は、こんなことしなかったんだと思うお」

ゆうと「たかしくんは、悪く、ないよ」

たかし「そうかもしれないけど、そうじゃないお」

ゆうと「…………」

674: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:58:15.69 ID:gZ9ftW1r0
たかし「僕は救われてばっかりで、救うことができなかったお」

たかし「無力だお」

ゆうと「……じゃあ、これから救っていけば、いいんじゃない、かな」

たかし「え?」

ゆうと「これから、君は、自分が救える人たちを、たくさん救っていけばいいんじゃない、かな」

682: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 21:59:49.71 ID:gZ9ftW1r0
ゆうと「罪滅ぼしってわけじゃなくて。これは、君にしかできないこと、だよ、きっと」

たかし「…………」

ゆうと「彼みたいに、苦しんでたり、さみしがってたり、泣いたりしている人たちを、救っていくんだ」

ゆうと「君になら、できるよ」

たかし「……そうかな」

ゆうと「うん」

ゆうと「君が生きる理由だ」

686: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 22:00:51.96 ID:gZ9ftW1r0
-15年後-

医師 「次の方、どうぞ」

少年 「…失礼します」

医師 「まあ座って。それで、今日はどうしたんですか?」

少年 「…先生に、病院に行っとけって、言われて……本当は、来たくなかったのに…(ボソボソ」

医師 「…………」

少年 「…学校に、行きたくないんです(ボソ」

696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/04/08(月) 22:02:48.68 ID:gZ9ftW1r0
医師 「そうですか。理由は、言えますか?」

少年 「…………」

医師 「…これ、僕の携帯のアドレスです。もし相談したいことがあったら、メールで知らせてください」

少年 「えっ」

医師 「面と向かって話すより、文字のほうが伝えやすいかもしれませんから」

医師 「もちろん匿名でも結構ですよ」

少年 「……ありがとう、ございます」

医師 「お礼はいりません」

たかし「少しでも悩んでる人の力になりたいから、僕は精神科医になったんだからおね」

おわり

http://viper.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365414843/

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