【男友SS】男「5億年ボタン?」【女友】

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 12:58:49.81 ID:5Y7KwZK00

友「でさー、5億年ボタンってのがある訳よ」

男「5億年ボタン?」

友「そ。 ボタンを押すと、100万円もらえるんだよ」

男「最高だな」

友「その代わり、ただっぴろい空間に飛ばされて、そこで5億年過ごさなきゃいけない」

男「……5億年も? 発狂するんじゃないか?」

友「でも、5億年過ごした後は記憶は消されて、全部元通り」

友「ボタンを押したら100万円もらえた、って感覚しか残らないワケ」

男「うーん……でも、記憶が消されてるとはいえ5億年過ごすのはキツいし……」

友「ま、現実にはありえねーって」

男「だな」

ホームレス「ちょっと、兄さん達」

男「ん?」

ホームレス「……5億年ボタン……押す? 押さない?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:01:29.75 ID:5Y7KwZK00

男「え?」

友「5億年ボタン?」

ホームレス「そう。 これじゃよ」 スッ

友「……これが? 5億年ボタン?」

ホームレス「……」ヒヒヒ

男(なあ、変人じゃね? 逃げようぜ)

友(でもさ、何か面白そうじゃね?)

男(えぇぇ……)

友「よっしゃ爺さん、俺押すぜ!」

男「おい、友!」

友「だいじょーぶだいじょーぶ、こんなん嘘に決まってるし、もし本当でも金もらえるじゃんw」

男「……」

ホームレス「このボタンを押すだけじゃよ」

友「よぉーし」 スッ
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:03:44.54 ID:5Y7KwZK00

友「ポチッとな!w」

ポ チ ッ

友「………」

友「………」

男「おい、友?」

友「え? あ、うん 何か今、指にビリッと……」

ウィーン バサッ

友「うおっ!? 金が出てきた!?」

ホームレス「ほれ、この百万円はお前さんのもんじゃ」

友「マジでー!? ラッキィー!w」

男「……マジで?」

友「おいぃ!マジで本物の金だよこれ!w なあ爺さん!もっかい押してもいいか!?」

ホームレス「もちろんじゃよ」 ニコニコ

友「ポチッとな!w」

ポ チ ッ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:07:12.97 ID:5Y7KwZK00

ウィーン バサッ

友「ひょぉぉぉぉ!w マジでヤバいってこれ! 最高じゃん!!」

友「男! お前も押してみろって!」

男「え……」

友「だってこれ、押したらそれだけで百万もらえるんだぜ!」

男「……」

ホームレス「……」 ニコニコ

男「お……押してみよっかな……」 スッ

男「………」

男(いや、でも……)

友「あぁ~w この札束の感触~w」 スリスリ

男「……」

男(友も大丈夫そうだし……)

ホームレス「さあ、押してみんさい」 スッ

男(押しても……大丈夫だろ……)

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:09:38.27 ID:5Y7KwZK00

男「よ、よし……」

男「………」 ドキドキドキドキ

ポ チ ッ

男「っ!?」

シュゥゥゥゥゥゥゥン

男(何だ……急に……気が……遠く……)

男「ハッ」

男「……どこだ……ここ……」 キョロキョロ

男「……宇宙……? いや、地面はある……なんだこれ、タイルみたいな……」

男(地平線が見えない……)

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:10:22.00 ID:5Y7KwZK00
未読の人は>>17を読むと分かりやすいです

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:16:16.51 ID:5Y7KwZK00

男「……」

男「ははは……マジかよ」

男「えっと……5億年、ここで過ごすんだよな……」

男「5億年……」

男(とにかく、ボーッとしてりゃ、何年かは過ごせるだろ……)

男「………」 ゴロゴロ

2日後

男「………」 ゴロゴロ

男「あ゙ぁぁ……ダメだ……眠くもならないし、何だか落ち着かねぇ……」

男「……今、どれぐらい経ったんだ……?」

男(少なくとも、1週間はまだ経ってない……)

男「………」

男「5億年………?」

男「5億って……0が1、2、3……8個」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:19:19.90 ID:5Y7KwZK00

男「……はぁぁ……」

男(もしかして俺……とんでもないボタンを押しちまったんじゃ……)

2週間後

男「帰りたい……」

男「帰りたい帰りたい帰りたい」

男「人、車、鳥、犬、木、草、石……なんでもいい……会いたい……」

男「あぁぁぁぁ……頼むよ……家に帰してくれよぉぉ……」

男「………」

男「……誰か、誰かいねぇのか……」

男「そうだ……ここにも誰かいるかもしれない」

男「探そう」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:22:48.95 ID:5Y7KwZK00
17日後

男「………」 ガク…

男(どこまで歩いても同じ景色だ……)

男(疲れもしない……何も変わらない……)

男(体は疲れないのに、心のHPだけガシガシ削られてる感じがする……)

男(誰もいないんだ……)

男(ここには俺しかいないんだ……)

男「うぅぅぅ……」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:25:04.77 ID:5Y7KwZK00

2ヵ月後

男「………」

男「うん、そうそう」

男「馬鹿だなー」

男「いやいやでもさぁ」

男「……」

男「はぁ……」

男(一人で会話するのも飽きてきたな……)

男「……」

男(今、どれぐらい時間が経ったんだ?)

男(1ヶ月?1年?10年?)

男(何にも分からねぇ・・・…)

男「……5億年…・・・」

男「5億…・・・…」

男「………」 ガク…

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:28:44.53 ID:5Y7KwZK00

6ヶ月後

男「………」

男(そもそもここはどこなんだ・・・…?)

男(宇宙? どこかの施設?)

男(仮想現実……薬で夢を見せられてるって可能性も……)

男(どうしたら抜け出せる……?)

男(どうしたら……)

2年後

男「………」

男(どうしようもない……)

男(今、俺は生きてるのか? 死んでるのか?)

男(何も分からない……)

男(最近、頭が鈍くなってきたな……考える速さが遅くなって……)

男(逆に、思考時間が長くなった……)
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:31:44.43 ID:5Y7KwZK00

男(………)

男(報酬は、なんだっけ……)

男(100万円……)

男(100万……)

男「……はは」

男「あははははははははは!!!」

男「はは……あは、は……」

10年後

男「………」

男「…………」

男(……俺って何なんだろう)

男(何のために生まれて来たんだろう……)

男(こんなことをするために生まれて来たんだろうか……)

男(……”生まれる”って、何だ……?)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:36:41.58 ID:5Y7KwZK00

15年後

男(”生まれる”ってのは、何なんだ……)

男(”生きる”ってのは、何なんだ……)

男「俺は今生きてる……」

男「……俺は、本当に生きてるのか……?」

男「……俺が生きてると思えば、それは生きてるってことなんだ……」

男「……ってことは、俺が想像した人間だって……俺の中で生きてるんだ……」

男「……」

男「………」

男「話し相手が欲しい……」

男「……そうだ、トモダチだ」

男「トモダチを作ろう」

男「背は俺ぐらいの男で……髪は短くて……声は少し低い……」

男「………」ブツブツ
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:42:24.64 ID:5Y7KwZK00

それから7ヶ月後 (15年7ヶ月後)

男「だからさ……この空間は現実じゃないと思ってる」

トモダチ「へぇ? どうして?」

男「俺はこの空間に一瞬でワープした……でも肉体が瞬時に別の場所に飛ぶなんて、不可能だ」

トモダチ「それで?」

男「ってことは……薬か電気かで、俺の脳が操作されて、この幻覚を見せられてる、と考える方が自然だ」

トモダチ「幻覚?」

男「ああ……今はカフェでお前と語り合ってるが……本当はただっぴろい宇宙空間なんだよ……ここは」

トモダチ「ふぅん」

男「で、お前はどう思う?」

トモダチ「そんなこと、僕には分からない」

男「……何でもいい 意見をくれよ」

トモダチ「分からないよ」

男「何でもいいんだよ!! 頼むよ!! 何か、何か言ってくれよ!!!」

トモダチ「ボクはキミが作った想像の産物なんだから、新しいことなんて言えないよ」 ニコッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:45:01.76 ID:5Y7KwZK00

男「もういい……失敗だ……消えろ」

トモダチ「───」

フッ

男(………いつもの宇宙空間に戻った……)

男(それに……相変わらず俺は一人ぼっちだ……)

男(……失敗だ……)

男(トモダチは、俺が知ってることしかしゃべらないし、俺が知らない知識を与えてはくれない……)

男(クソッ……どうすればいい……どうすればいいんだ……)

男(またやり直しだ……)

25年後

トモダチ「ボクは………知らない」

男「………」

男「……消えてくれ」

トモダチ「ボk────」 フッ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:48:26.67 ID:5Y7KwZK00

男「どんどんトモダチの姿かたちは精巧になっていくのに……」

男「性格も、嗜好も、喋り方まで……どんどん精密になっていくのに……」

男「どうして、知識は増えないんだ……」

男「………」

男「……分かった……」

男「いきなり成長した姿で出すからダメなんだ……」

男「トモダチを赤ん坊の頃から育てよう……」

男「トモダチ……トモダチ……」

男「ハッ」

男「そうだ……トモダチの親も作らなくちゃ……」

男「……」ブツブツ

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:55:02.21 ID:5Y7KwZK00

40年後

男「……生まれるって、何なんだろうな」

トモダチ「無の状態から”生きる”の状態になることだよ」

男「それは分かる……でも、その瞬間に何が起きてるんだ?」

トモダチ「それは君が一番良く知ってるじゃないか」

男「え……?」

トモダチ「ボクは君の想像から生まれた」

男「え……」

男「あ、そうか……そうだったな」

トモダチ「何だ、忘れたのか」

男「あ、いや……ちょっと、な」

トモダチ「キミは───」

ブツッ

男「ハッ」

男「…………」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 13:57:57.04 ID:5Y7KwZK00

男「………」

男(何だ……この感覚……)

男(我に帰る、って奴か……)

男(……一瞬、この宇宙空間にいたことを忘れてた……)

男(………)

男「……帰りたい」

男「……もっかい、この現状を忘れたい……」

男「また一から作らなきゃ……」

男「……そうだ……」

男「トモダチ一人じゃ可哀相だ……」

男「もう一人、トモダチを作ろう……」

男「今度は何年かかるか分からないけど……」

男「今度は……そうだ……女の子だ……」

男「場所も広くしよう……」

男「店員さんも作ろう……メニューも増やそう……」 ブツブツ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:01:34.01 ID:5Y7KwZK00
50年後

トモ男「でさー」

トモ女「うんうん」

男「へぇー」

トモ女「でさ、男はどう思うの?」

男「え?」

トモ男「おいおい、さっきも聞いたじゃんそれ」

トモ女「え? そうだっけ?」

男(……楽しい……)

トモ男「さっきから話ループしすぎだよw」

男(この楽しい時間が……ずっと続けばいい……)

トモ女「ループ? だって仕方ないじゃん」

男(……? 何だろう 何か大切なことを忘れてるような…… 言い知れぬ不安が……)

トモ女「だって、この時間も空間も、閉じ込められてるんだから」

男「え……」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:04:33.30 ID:5Y7KwZK00

トモ男「閉じ込められてる? どういうことだよ」

男「ゔ……」 ズキ…

男(頭が……痛……)

トモ女「だって、ココもアタシタチも、全部男くんが想像で作っただけだもんね?」

男「え……?」

ピキ

男「あ……」

トモ女「それ0pほpふ90うぇ───」

男「ッダメだぁぁ!! 行かないでくれ─── ッ!」

バリィィィィィン!

男「………」

男「…………」

男「…………クソッ……!」 ドンッ

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:13:47.95 ID:OVsA5iOQ0

60年後

男「ダメだ……どうしても……どうしても限界が来る……」

男「途中で思い出してしまう……5億年ボタンのことを……」

男「……そうだ……人間が少ないから、不自然だったんだ……」

男「もっと増やせばいい……」

男「時間はたっぷりあるんだ……もっと作ればいいんだ……」 ブツブツ

キーン コーン カーン コーン

委員長「男くん、今日の掃除当番、お願いね」

男「ああ、分かったよ」

女友「一人で大丈夫? 手伝っか?」

男友「おーおー優しいねぇ、俺ん時は声すら掛けてくれなかったのに」

女友「うっさい!」

男「ははは……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:26:20.21 ID:iKNrI0G30

委員長「あ、男友くん! 進路希望調査の紙、まだ出してないでしょ」

男友「あーそうだった やべーどうしよっかなー」

男「おいおい」

女友「あたしも出してなーい」

男「え?」

男子A「俺も出してないや」

女子A「私も」

委員長「私も出してない」

男「え? え?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:26:53.19 ID:iKNrI0G30

男友「将来とか未来とか、くっだらねー」

男「男友……」

女子B「どうでもいいよね」

男「おい、皆……どうしちゃったんだよ」

男「ちゃんと将来のこと考えないと……」

女友「将来なんてないよ」

男「え………」

委員長「だって」

全員「「「ここはアナタの想像の世界だから」」」

男「うわあ゙ぁ゙ぁ゙ああ゙ぁ゙ぁああぁ!!! やめろお゙お゙お゙ぉぉお゙おぉお!!!」
バリイイィィィィイィィン!!!

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:38:27.59 ID:iKNrI0G30

男「……ハッ……」

男「………」

男「……うっ………」

男「うぅぅぅうぅ……」 ポロ…ポロ…

男「………」 ゴシゴシ

男「クラスじゃ……ダメだ……」

男「学校……いや……」

男「街……街だ」

男「街……」

男「できるか……? いや、時間は腐る程あるんだ……」

男「人……店……公園……」

男「道……車……街路樹……下水道……野良犬……」ブツブツ

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:44:17.41 ID:iKNrI0G30

140年後

男「行ってきまーす」

母「行ってらっしゃい」

バタン

男「ふぁぁ……昨日は深夜テレビ見すぎた……」

男友「よーっす 何だか眠そうだな」

男「ああ、ちょっとな」

ブルル…

男友「おい、車来るぞ」

男「おっと」

男友「はぁ……しかし最近寒くなって来たなぁ」

男「だな……息が白い」

女友「あ、おはよーっ!」

男「おー、おはよう」

女友「今日の国語、小テストだねー、勉強した?」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:50:36.54 ID:iKNrI0G30

男「げ、そうだっけ」

男友「おいおい、連絡あっただろ」

男「やべぇ、忘れてた……」

女友「へへー、ノート見せたげよっか?」

男「マジ!? 助かるっ!」

男友「へぇ、やけに優しいじゃんか」

女友「うっさい!」

男「あはは……」

男(ん……?)

男友「ん? どうした?」

男「あ、いや、何でも……」

男(前にも……こんなこと……)

女友「ねぇ、大丈夫? 何だgか顔色が悪いよ?」

男「あ、いや……大丈夫」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 14:58:12.59 ID:iKNrI0G30

男友「この顔色の悪さ……小学校の給食でグリーンピース出たときみたいだな」

男「何でそんなこと覚えてんだよ!」

女友「さすが幼馴染……」

男「感心するとこ違う!」

男友「おっ、もうこんな時間……急ぐか」

男「おう」

ガララッ

男「セーフ」

ザワザワ

男子A「なあ、知ってる?」

男子B「何をだよ」

男子A「5億年ボタン」

男「っ」 ピク

男子B「5億年ボタン? 何だそれ」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:10:45.10 ID:iKNrI0G30

男「……」 ズキン…ズキン…

男子A「何かよー、ボタン押すと100万円もらえてー、でも5億年過ごさなくちゃいけないんだって」

男子B「何だよそれ」

男「………」 ハァ…ハァ…

男友「おい、男? どうしhた?」

女友「今日の男、何だqか変……」

男「だ、大丈夫……なんか頭痛が……」

グニャ…

男「何だか景色が歪んで……」

女子A「ねぇ、昨日ネットで見たんだけどさー」

女子B「何なに?」

女子A「5億年ボタンってのが最近話題でさー」

男(やめてくれ……その話をやめてくれ……!)

男友「おいgy、ほkんjとにどうh」したんwkmだよ」

女友「保g健室、fつれ6dてこlklh43っpsか?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:19:55.78 ID:iKNrI0G30

女子B「5億年ボタンかぁー、なんか怖いねー」

女子A「でもさー、ネットとかでも凄い議論になっててー」

男(やめろ……やめろよ……)

男(よくあるくだらない妄想話の類じゃないか……)

男(何でそんなに皆……そんなものの話をしたがるんだよ……!!)

グニャァ…

男(不自然じゃないか……)

男子A「現実じゃありえねーのになー」

男子B「なんか興味わいちゃうよな」

男(まるで……)

男子A「───」

男子B「────」

女子A「──、──」

女子B「───!」

男(まるで……ココが現実じゃないみたいじゃないか……!!) ズキン、ズキン、ズキン

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:23:09.03 ID:iKNrI0G30
男子A「だ」

男子B「っ」

女子A「て」

女子B「そ」

男子C「う」

女子C「じ」

男子D「ゃ」

女子D「ん」

男「………え………」

男友「ココは」

やめろぉぉ………   やめてくれええぇぇぇえぇ………!!

女「5億年ボタンが作り出した」

「「「「 幻なんだから 」」」」

男「やめろお゙おお゙お゙お゙お゙お゙おおお゙ぉぉぉお゙お゙ぉぉぉお゙お゙!!!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:26:10.01 ID:iKNrI0G30

バリィィィ───イイィィィン!!!

男「…………」

男「………………」

男「…………………は」

男「あは、はは」

はははははhガハハハハあははははははははははは
ハハハhハハハハはははははははハハハハはははははははは
ハハハアはははははhハハハはははハハハハハははははははハハハ

あ は は は は は は は は は は は は は !!!!!

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:28:48.80 ID:iKNrI0G30

150年後

男(もう……いい……)

男(………もう……疲れた………)

200年後

男「…………」

300年後

男「………………」

500年後

男「……………………」

残り、799999500年
83: 訂正 2013/01/14(月) 15:33:54.34 ID:iKNrI0G30

150年後

男(もう……いい……)

男(………もう……疲れた………)

200年後

男「…………」

300年後

男「………………」

500年後

男「……………………」

残り、499999500年

84: 訂正 2013/01/14(月) 15:35:20.85 ID:iKNrI0G30

538年242日後

男「…………」

男「……、……」

男「っ!」 ガバッ

男(俺は……想像で人間を作ろうとしていた……)

男(人間の集団を作ろうとしていた……)

男(でもそれだけじゃ不十分だった………)

男(矛盾点が生じれば、そこを綻びとして、世界が揺るいでしまう……)

男(そうだ……地球を作ればいいんだ)

男(地球……)

男(最初は……火の玉だったんだよなぁ……)

男(マグマが噴き出して……とても生き物が住めたものじゃない……)

男(そこに雨が降って……)

600年後

男(いいぞ……そうだ、生き物の時代だ……)

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:41:11.74 ID:iKNrI0G30

男(そうだ……初めはプランクトンみたいな小さい生き物だった……)

男(それが虫や魚みたいな奴になって……)

男(……大きい奴が出て来たなぁ……)

男(すごい、恐竜が地上の支配者だ……)

男(このネズミみたいな奴……生き残れるかな……)

男(……寒くなって来た……雪……? これが氷河期か……)

男(おっ……ネズミみたいなのが生き残ってるぞ……)

男(色んな生き物が増えたなぁ……)

男「(あ、猿……)

男(……あれ、あいつ、2本足で立った……)

男(仲間も真似してる……)

男(……道具を使い始めたな……)

男(! 火か…… ついに、だな)

男(……凄い速さで進化していく……服、宗教、文化……)

男(そろそろ思考スピードを落とすか……)

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:45:22.56 ID:iKNrI0G30
1000年後

男(色んな国も出来た……文明も、文化も、歴史も、学問も……発展した……)

男(はは、ほんと、人類って凄いスピードで進化してきたんだなぁ……)

男(そろそろ参加させてもらうか……)

男(完璧に作ったんだ……)

男(矛盾も、綻びも、何も無い……)

男(絶対に、思い出すことは無い……!)

フッ

男「………」

男「オギャーッ! オギャーッ! オギャーッ!」

母「はぁ……はぁ……」

医師「元気な男の子ですよ!」

父「母さん!がんばったな……!」

母「ええ……」 ポロ…

男「オギャァァ! オギャァァ!」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:49:31.82 ID:iKNrI0G30

男「見て見て!ランドセル!」

母「ほら、動かないの チーズ!」

男「チーー!」

パシャッ

───

男友「なあ、高校どうする?」

男「……全然わかんねー」

───

男「あれ、君……」

女友「あ、いつもバスで一緒の……」

男「同じ高校、だったんだね……」

───

男「はぁー……なーんか忘れてる気がすんだよなぁ」

男友「はぁ?」

男「うんにゃ、何でもないっ」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:52:58.71 ID:iKNrI0G30

───

母「あんまり夜更かししちゃダメよー おやすみー」

男「はーい」

男「最近ネットが唯一の楽しみ……」カタカタ

男「ん?」

新規スレッド:「5億年ボタンって知ってるか?」

男「……?」

男「…ッ」 ズキィ!

男「な、何だ……急に頭痛が……」

男「……今日はもう寝よう……」

パチン

男「………」

男(……5億年ボタン……?)

───

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:54:56.29 ID:iKNrI0G30

───

男「おはよー」

男友「おっす」

男「はぁ……」

男友「何だ? 元気ねーな」

男「いや、ちょっとな」

男友「ふぅん? あ、そういえばさ 昨日ネットで面白いもん見たんだけど」

男「何だよ?」

男友「5億年ボタンって奴なんだけどさ」

ズ キ ン

男「ッ… その話……やめてくれないか?」

男友「? あ、ああ」

男「………」

男(何なんだ……?)

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 15:58:16.64 ID:iKNrI0G30

───

母「それじゃ、おやすみ」

男「おやすみー」

男(……ネット……) ポチッ ウィーン

男「!」

新規スレッド:なあ、お前ら5億年ボタンがあったら押す?

男「ッ…」ズキッ

男「……何、なんだ……」

男「………」

ズキン ズキン ズキン

男「えいっ」 カチッ

男「うわ、何だこりゃ……めちゃくちゃ議論が白熱してやがる……」

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 16:00:06.29 ID:iKNrI0G30
男「何をそんなに……」

カタカタッ

『5億年ボタンって何だ?』

男「……」 カチッ

『ググれ』

男「チェッ」

カタカタカタッ

男「……これか……」

男「何だか一昔前のCGって感じのマンガだな……」

男「……」

男「へぇ……」

男「うわ、こえー」

男「俺なら絶対に押さねーわ……」

男「……」

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 16:03:22.40 ID:iKNrI0G30

男「しかし、冷静に考えたら、何でこんなにスレが盛り上がってるんだ……?」

男「よくある妄想の類なのに……それにしては異常に盛り上がってるよな……」

男「youtubeに動画まで上げられて……皆で議論してる……」

男(何でだ……)

男「何でこの世界の人間は……こんなに5億年ボタンのことが気になるんだ……?」

男「ん……?」

男「俺今……”この世界”って言ったか……」



男「ッッ!? ぐあァッ!?」
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 16:07:53.12 ID:iKNrI0G30
男「はぁ……はぁ……はぁ………」

ダメダ

男「え………」

オモイダスンジャナイ

男「何だ………」

ピコン

新規スレッド:男「5億年ボタン?」

男「はぁ……はぁ……はぁ………」

ダメダ

男「はぁ……  はぁ……!」

ヤメロ

カチッ

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 16:09:19.42 ID:iKNrI0G30
男「あ………」

男「5億年ボタン?」

男「5億g年ボhタン?」

男「あれ……文字化けかな……」

男「5hj億yf年ボjksghタpyン?=¥#」

男「俺の目が……おかしくなったのか………?」

チガウ

男「あ…………」

112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/01/14(月) 16:09:51.55 ID:iKNrI0G30

男「世界に………  ノイズが……  歪、み………ぁ」

そうか
僕は

押 し た ん だ

男「あぁああ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!!!!!」

127: 以下312、名h無しbにかfgわり2まhjし$”てlkV@IP<*がhお送zxりしqkま\す 2013/01/14(月) 16:23:57.66 ID:iKNrI0G30

%完g

http://viper.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1358135929/

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