1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:35:42 ID:sFT1ORE6
男「あぁおはよう幼馴染」
幼馴染「」
男「なんだ、起こしに来てくれたのか」
男「毎朝毎朝ありがとうな」
幼馴染「」
男「全く可愛いやつだなお前は」
幼馴染「」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:38:13 ID:sFT1ORE6
男「おはよう妹、今日も幼馴染来てるぞ」
妹「」
男「お前らまるで姉妹みたいに仲いいもんな」
妹「」
幼馴染「」
男「ほら、二人とも朝ご飯食べようぜ」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:40:18 ID:sFT1ORE6
男「おはよう母さん、毎日朝ご飯ありがとう」
母「」
男「いただきます」
妹「」
幼馴染「」
男「ごちそうさま」
男「いってキマス」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:44:17 ID:A1j7kCfk
男「あ、男友だ」
男友「」
男「幼馴染、妹、俺先行くわ」
妹「」
男「お前数学の課題やったか?」
男友「」
男「そうだよな…まぁ女にでも見せてもらおうぜ」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:47:37 ID:.0YLm8B.
男「おはようみんな」
女「」
男「女もおはよう」
女「」
男友「」
男「女、悪いけど宿題見せてくれないか? そう、数学の」
女「」
男「なんだよ…減るもんじゃあるまいし」
男「友達甲斐のないやつだな」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:51:27 ID:0uioJK4M
男「先生おはようこざいます」
先生「」
男「あの、宿題を…忘れたんですけど…」
男友「」
先生「」
男「反省してます! もう忘れません!」
先生「」
男「ふぅ」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 14:54:52 ID:.0YLm8B.
男「それはそうと…先生風邪でも引いてるんですか? マスクしてますけど」
先生「」
男「…まぁいいや」
男「一限目はなんだっけな」
女「」
男「あぁ、そうだったな一限目は」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:22:24 ID:Gj2xyZeA
男「そういえば昨日のニュース見たか?」
男友「」
男「そうそう、一家惨殺の。グロいよな…犯人も俺らとあんまり歳変わらないらしいし」
男友「」
男「あぁ、授業中だったな。悪い悪い」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:25:18 ID:UU5ZaI7U
男「おう幼馴染来たか」
幼馴染「」
男「妹は部活…だっけ。先帰ろうか」
男「女も男友もまた明日な」
女「」
男友「」
男「またな」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:32:48 ID:j.MQeJQI
男「それでさ、今日は母さんが弁当作ってくれなくて食堂行ったんだけどさ」
幼馴染「」
男「食堂のメニュー全部品切れで、マズそうなパンしか売ってなかったんだよ」
幼馴染「」
男「で、食ったんだけど想像以上に不味くて食えなかったんだよ」
幼馴染「」
男「やっぱり弁当がないとな、弁当が」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:37:50 ID:.ScKnYfE
男「それじゃまた明日」
幼馴染「」
幼馴染「」
男「ただいまー…っと、ポストはと」
男「手紙か。差出人は――妹?」
男「何々…『あ』?」
男「なんだこれイタズラか」
男「妹が帰ったら聞いてみるか」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:43:09 ID:.QDutw5Y
男「あぁ、くそ。弁当箱学校に忘れてきた」
男「妹に頼むか」
男「――――繋がらない。さすがに明日困るし取りにいくか。ついでに妹とも合流して…」
男「あぁ母さん、ちょっと忘れ物取りに学校行ってくるよ。うん、妹と一緒に帰ってくる」
母「」
男「それじゃ」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 17:48:54 ID:mUOKcfMk
男「一人で歩くとなぜか遠く感じるな…やっと着いた」
男「お、妹」
妹「」
男「なんだ、俺の事待ってたのか? 仕方ないやつだな」
妹「」
男「暗くなってきたし帰ろうか。ほら、幼馴染もいっしょに」
幼馴染「」
妹「」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 18:03:58 ID:hluNlP/A
男「それじゃまた明日」
幼馴染「」
妹「」
男「ただいま母さん」
妹「」
男「あれ、いないのか?」
男「なんだ、外にいるのか」
母「」
妹「」
男「うん、お腹すいたよ。妹もだろ?」
母「」
男「いや、本当だって。早く…早く食べたいんだって」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 18:07:03 ID:9ekHSM6g
男「いただきます」
男「ごちそうさま」
妹「」
母「」
男「今日もおいしかったよ、ありがとう」
母「」
男「それはそうと父さん今日も遅いんだな」
妹「」
男「そうだよな」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 19:19:00 ID:qPpHzEP.
男「なぁ妹」
妹「」
男「この手紙、お前がやったのか?」
妹「」
男「らしくないな、こんなイタズラするなんて」
妹「」
男「見つけたのが俺だからいいけど、ほら、母さんが見たら心配するだろ?」
男「黙っててやるからもうやめろよ
な」
妹「」
男「わかればいいよ」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 19:26:50 ID:PxsYzSl.
男「ふぅ、布団に横になると落ち着くな」
男「ん…あれは、ドアの下に何かあるな」
男「また白い紙に今度は『ん』か」
男「あいつ全然反省してないじゃないか」
男「あいつの為にも少しきつく怒らなきゃな」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 19:36:05 ID:q87GdSpM
男「おい妹、開けなさい」
男「閉じこもっても兄ちゃんは諦めないぞ」
男「おい…」
男「開けろよ」
男「開けやがれこの糞女ぁぁああぁ!!」
ガチャ
男「やっと開けたか」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 19:46:24 ID:0uioJK4M
男「おいおい電気ぐらいつけろよ」
妹「」
男「ごめんな妹、こんな遅くに」
男「明日、休みだろ? 買い物でもどうだ」
妹「」
男「そうか! それなら昼頃出かけようか。明日は好きな物なんでも買ってやるからな」
妹「」
男「おやすみ妹。ちゃんと布団で寝ろよ」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 21:07:51 ID:P.YAKonA
男「おはよう妹、そろそろ出かけようか」
妹「」
男「どこまで行こうか」
妹「」
男「よし、駅前の百貨店で食事しながら考えよう」
妹「」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 21:22:35 ID:fi0P4kB6
男「なんだ、店ん中暗いな…日曜だってのに人通り少ないし」
男「まぁいいか。妹、食べたいものあるか?」
男「俺は妹の食べたいものに合わせるからさ」
妹「」
男「まぁとりあえず飲食フロアまで行くか」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 21:27:20 ID:LSkgdXR6
男「ここにするか」
妹「」
男「窓際に座ろうか。最上階だから眺めいいぞ」
妹「」
男「あれ、雨降ってきた…なんでだよ」
男「せっかくのお出掛けなのに、なぁ妹?」
妹「」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 21:44:47 ID:.ScKnYfE
男「とりあえずメニューでも」
ペラッ
男「なんだこれ」
『た』
男「ふ、ざけんなよっ…おい店員! メニュー間違ってるぞ!」
妹「」
男「くそっ来ねぇ! なんなんだこの店! あぁ雨も強くなってきた…」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 21:54:07 ID:URnqH7IQ
男「くそ…雷まで…ッ」
妹「ねぇ」
男「くそっなんなんだいったい店員どこだよっ!」
妹「覚えてる?」
男「あ゙ぁ、っ! …ッ、くそがぁぁああ!」
妹「ねぇ」
男「はぁ…っはァ゙…」
妹「覚えてる?」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/27(木) 22:26:21 ID:43URpYJ.
男「ふぅ、お腹いっぱいになったな」
妹「」
男「そろそろ行こうか」
男「そうだ、買い物行こうって言ったけど、やっぱり外にでないか?」
妹「」
男「いい天気だしきっと風が気持ちいいぞ」
妹「」
男「そうしよう」
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 15:19:15 ID:pr1H0dx2
男「たまには公園も悪くない」
男「妹、覚えてるか? 昔よくここに家族で来たよな」
妹「」
男「なんかこの場所だけ街と切り離されてるって感じしないか」
男「少しずつ発展してきてるのにここだけ昔と変わらない」
男「無駄に広いだけの芝生を生やした広場だけどさ」
男「横になって空を見上げるとすごく気持ちがいいんだ」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 15:24:34 ID:CfswLBDQ
男「雨、降ってきたな」
妹「ねぇ」
男「そういえば」
妹「思い出した?」
男「そうだったな」
妹「あんたは何も見えていなかったんだね」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 15:27:29 ID:5B82f6zE
………。
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 15:28:58 ID:5B82f6zE
男「朝か」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 15:30:36 ID:5B82f6zE
男「あぁおはよう幼馴染」
幼馴染「おはよう…。ねぇ男君」
男「なんだ、起こしに来てくれたのか」
男「毎朝毎朝ありがとうな」
幼馴染「いや、じゃなくてさ、聞きたいんだけどさ」
男「全く可愛いやつだなお前は」
幼馴染「………」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 16:21:50 ID:.CJEzG6k
男「おはよう妹、今日も幼馴染来てるぞ」
妹「…!」ビクッ
男「お前らまるで姉妹みたいに仲いいもんな」
妹「いや…やめてっ」
幼馴染「ちょっと男君。ほら、妹ちゃん、大丈夫だから…」
男「ほら、二人とも朝ご飯食べようぜ」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 17:14:08 ID:v4f5UyO2
支援
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:03:25 ID:eCjxWdUQ
男「おはよう母さん、毎日朝ご飯ありがとう」
母「あら皆おはよう」
男「いただきます」
妹「いただきます…」
幼馴染「すみませんいただきます」
男「ごちそうさま」
男「いってキマス」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:05:44 ID:KlNNBqyw
男「あ、男友だ」
男友「チッ、男か」
男「幼馴染、妹、俺先行くわ」
妹「……」コクリ
男「お前数学の課題やったか?」
男友「うるせぇな」
男「そうだよな…まぁ女にでも見せてもらおうぜ」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:08:35 ID:TU7.ZqqU
男「おはようみんな」
女「(うわ…来たし)」
男「女もおはよう」
女「はいはい」
男友「ほっとけ女」
男「女、悪いけど宿題見せてくれないか? そう、数学の」
女「ちょっと、うるさい…」
男「なんだよ…減るもんじゃあるまいし」
男「友達甲斐のないやつだな」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:11:56 ID:lc1zMpOc
男「先生おはようございます」
先生「なんだお前か」
男「あの、宿題を…忘れたんですけど…」
男友「先生、こいつまた」
先生「あぁ、課題なんざ出てねぇんだよ…」
男「反省してます! もう忘れません!」
先生「わかったからさっさと席につけ」
男「ふぅ」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:13:57 ID:lc1zMpOc
男「それはそうと…先生風邪でも引いてるんですか? マスクしてますけど」
先生「よし、出席とるぞー女ー」
男「…まぁいいや」
男「一限目はなんだっけな」
女「…あ、はい」
男「あぁ、そうだったな一限目は」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:16:04 ID:lc1zMpOc
男「そういえば昨日のニュース見たか?」
男友「(くそうるせー…)」
男「そうそう、一家惨殺の。グロいよな…犯人も俺らとあんまり歳変わらないらしいし」
男友「(何されるかわかったもんじゃないから誰も文句言わねぇし)」
男「あぁ、授業中だったな。悪い悪い」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:17:10 ID:lc1zMpOc
男「おう幼馴染来たか」
幼馴染「うん」
男「妹は部活…だっけ。先帰ろうか」
男「女も男友もまた明日な」
女「幼馴染ちゃん…」
男友「何かあったら連絡しろよ」
男「またな」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/28(金) 22:18:46 ID:lc1zMpOc
男「それでさ、今日は母さんが弁当作ってくれなくて食堂行ったんだけどさ」
幼馴染「うちの学校食堂ないよ…」
男「食堂のメニュー全部品切れで、マズそうなパンしか売ってなかったんだよ」
幼馴染「昼休み、花壇で何してたの?」
男「で、食ったんだけど想像以上に不味くて食えなかったんだよ」
幼馴染「ねぇ…」
男「やっぱり弁当がないとな、弁当が」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 15:03:45 ID:jNwcEXhQ
男「それじゃまた明日」
幼馴染「明日って…」
幼馴染「(妹ちゃん、迎えにいこう)」
男「ただいまー…っと、ポストはと」
男「手紙か。差出人は――妹?」
男「何々…『あ』?」
男「なんだこれイタズラか」
男「妹が帰ったら聞いてみるか」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 15:23:51 ID:R5gyJX1Q
男「あぁ、くそ。弁当箱学校に忘れてきた」
男「妹に頼むか」
男「――――繋がらない。さすがに明日困るし取りにいくか。ついでに妹とも合流して…」
男「あぁ母さん、ちょっと忘れ物取りに学校行ってくるよ。うん、妹と一緒に帰ってくる」
母「忘れ物? 気をつけてね、ふふふ」
男「それじゃ」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 15:27:34 ID:mG8exmyg
男「一人で歩くとなぜか遠く感じるな…やっと着いた」
男「お、妹」
妹「え…っ…な、んで…」
男「なんだ、俺の事待ってたのか? 仕方ないやつだな」
妹「ま、待ってない!」
男「暗くなってきたし帰ろうか。ほら、幼馴染もいっしょに」
幼馴染「やっぱり…来てたんだ。妹ちゃん、私がついてるから」
妹「う、うん」
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:13:24 ID:rULPZISY
男「それじゃまた明日」
幼馴染「何かあったらとんでいくから連絡してね」
妹「うん…大丈夫だから」
男「ただいま母さん」
妹「ただいま」
男「あれ、いないのか?」
男「なんだ、外にいるのか」
母「あら二人ともおかえり」
妹「お母さん?」
男「うん、お腹すいたよ。妹もだろ?」
母「うふ、ふふふ」
男「いや、本当だって。早く…早く食べたいんだって」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:15:31 ID:rULPZISY
男「いただきます」
男「ごちそうさま」
妹「あの、ご飯は…?」
母「ふふふ、男ったら行儀悪い、ふふ」
男「今日もおいしかったよ、ありがとう」
母「うふふ、お母さん嬉しいわ」
男「それはそうと父さん今日も遅いんだな」
妹「うちお父さんいないじゃん…」
男「そうだよな」
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:17:33 ID:rULPZISY
男「なぁ妹」
妹「っ…はい」
男「この手紙、お前がやったのか?」
妹「え、知らないよそんなの…」
男「らしくないな、こんなイタズラするなんて」
妹「だ、だから知らないって」
男「見つけたのが俺だからいいけど、ほら、母さんが見たら心配するだろ?」
男「黙っててやるからもうやめろよ
な」
妹「もういい…」
男「わかればいいよ」
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:36:27 ID:hgOev8Eo
男「ふぅ、布団に横になると落ち着くな」
男「ん…あれは、ドアの下に何かあるな」
男「また白い紙に今度は『ん』か」
男「あいつ全然反省してないじゃないか」
男「あいつの為にも少しきつく怒らなきゃな」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:37:11 ID:hgOev8Eo
男「おい妹、開けなさい」
男「閉じこもっても兄ちゃんは諦めないぞ」
男「おい…」
男「開けろよ」
男「開けやがれこの糞女ぁぁああぁ!!」
ガチャ
男「やっと開けたか」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:40:36 ID:srdysXVc
男「おいおい電気ぐらいつけろよ」
妹「もうやめて…やだっ…!」
男「ごめんな妹、こんな遅くに」
男「明日、休みだろ? 買い物でもどうだ」
妹「ちょ、なにす…ぐっ…く、首絞ま…ッて」
男「そうか! それなら昼頃出かけようか。明日は好きな物なんでも買ってやるからな」
妹「っか…は」グッタリ
男「おやすみ妹。ちゃんと布団で寝ろよ」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 16:47:00 ID:vX7LSZKU
幼馴染「妹ちゃん大丈夫かな…」
プルルルル
幼馴染「出ない…まさか、ね」
―男家前―
幼馴染「夜遅くにすみませんっ!」ドンドンドン
カチャ
幼馴染「空いて、る?」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:02:32 ID:jNwcEXhQ
幼馴染「おじゃまします。暗い…まだ寝るような時間でもないのに」
ピチャ
幼馴染「ん、水たまり?」
母「」ポタ…ポタ
幼馴染「ひっ…! な、何よこれっ」
幼馴染「お、おばさんっ! 大丈夫ですかおばさんっ!」
幼馴染「包丁が首に…け、警察呼ばなきゃ!」
プルルル
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:06:50 ID:vX7LSZKU
幼馴染「妹ちゃん…妹ちゃん! どこ!?」
幼馴染「部屋は、二階…」
幼馴染「大丈夫、大丈夫…妹ちゃんを連れて逃げる、だけ…」スゥハァ
幼馴染「よし」
ギィ ギィ ギィ
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:14:56 ID:MCsSa0qc
コンコン
幼馴染「妹、ちゃん?」
ガチャ
妹「」
幼馴染「…ねぇ、妹ちゃん」
幼馴染「ねぇってば」
幼馴染「起き、てよ…っ」
幼馴染「う、ぐっ…うぇッ…ぇええ」
男「なんだ幼馴染、来てたのか
」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:23:09 ID:wWjSLnr2
幼馴染「……」
男「来てたなら二人とも言ってくれればいいのに」
幼馴染「あんた『が』…」
男「それより明日妹と出かけるんだーいいだろ?」
幼馴染「あんた『は』」
男「妹寝てるしまたにしてくれないか?」
幼馴染「あんた『さえ』…っ」
ザクッ
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:35:38 ID:1HbREQj2
妹「……『死ねば』、って?」
幼馴染「あ…え、?」
バタッ
妹「もう、いいんだよ」
幼馴染「な、んで…? ぐっ、うぇ」
男「なんだ、妹起きてたのか…本当にお前ら仲いいよな」
妹「この頭のおかしい家族も、偽善者ぶる幼馴染も」
妹「全部」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:40:23 ID:bv8xb70I
幼馴染「そん、な…私は…っ…ぁ」ガクッ
妹「……さ、お兄ちゃんも一緒に遊ぼう?」
男「よっしゃどんとこい!」
ザクッ
男「ぐ、っ…最近の女の子は、スキンシップが…激し、いんだな…」ガクッ
妹「最後に…やっと…」ポロ
妹「通じた…」ザクブシュウ
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:44:32 ID:c.Hiv6xE
―――――。
「如何でしたか? あ、ヘッドギアもらいます」
「うーん、なんとも…。一言で言えば雑」
「はは…皆様そう仰られます」
「色々拾いきれてないし…」
「その理由」
「ん?」
「もうお気づきでしょう?」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:49:02 ID:OTH/0Xss
「あぁ、推測だけど」
「聞きましょう」
「きっと、このゲーム…話の流れは別に用意されていたんだ」
「ふむ」
「最初はスムーズに進んでいたんだろう、作者の思うとおりにな」
「だが中盤辺りで一つの欠陥が生まれた、ミスと言った方がわかりやすいかな」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 17:56:27 ID:wWjSLnr2
「焦っただろう。だが作業は既に取り返しのつかない所まで進んでいた」
「…」
「悲劇は始まった。思い付くネタを次々と組み立てていった。どうにでもなれ、とね」
「そうして、負のスパイラルに陥った。さて、困った」
「でしょうね」
「そしてついに禁断の、且つ全てを丸くおさめる手段に手を伸ばしてしまった」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/29(土) 18:00:41 ID:SzzZKsmg
「夢オチだ」
「…お見事です」
「誰でもわかるだろうよ」
「それもそうですね。では私からも全ての方へ一言」
「あぁ」
「カッとなってやった、後悔はしている」
おわれ
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