1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:01:54 ID:PP2pun9.
猫「お母さんどこだろう? みんなどこだろう」
猫「お腹空いたな・・・・」
猫「とりあえず、この下は雨が防げるな」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:03:22 ID:PP2pun9.
猫「もう朝か」
猫「ニンゲンの 子供がたくさんいるや 」
猫「ニンゲンは たくさん食べ物をもってるんだよね」
猫「いいなぁ」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:06:51 ID:PP2pun9.
猫「しらない間に 眠ってしまった」
猫「また、ニンゲンの子供がきた」
少女「あ、やっぱりまだいるよ!!」
友達1「ミルクじゃだめかな?」
友達2「パンもあるけど」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:08:56 ID:PP2pun9.
猫「エサを くれるのかな?」
猫「みんな、ニンゲンには 気をつけろといっていたけど」
猫「さすがに おなかすいたなぁ」
少女「あ、でてきた!! おいでおいで!」
猫「ミャァミャァ」
友達1「ふふふ、可愛いね!」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:13:50 ID:PP2pun9.
友達2「でもこの子どうする? 毎日餌も私たちじゃあげれないし」
友達1「そうだよね。家は犬いるから飼えないしな」
少女「大丈夫! 私が家に連れて帰る!!」
猫「どこに連れて行かれるのかな」
猫「できればみんなの いるところがいいな」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:17:14 ID:PP2pun9.
猫「ニンゲンの おうちにつれてこられた」
猫「女の子と お母さんが なにかお話してる」
母親「あなたちゃんと面倒みれるの?」
少女「だ、大丈夫! ちゃんと面倒みるから!」
母親「そういってあなた、縁日ですくってきた金魚だって死なせちゃったでしょ?」
少女「大丈夫だよ!! お願い!!」
母親「・・・・・・・仕方ないわね。 そのかわり、いまからその猫洗ってらっしゃい!」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:19:21 ID:PP2pun9.
猫「女の子は 僕を洗い始めました」
猫「僕はとってもいやで あばれましたが」
猫「へんな液体をかけられて ごしごしされました」
猫「僕たちは そんなことしなくても 自分でできるのにな」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:21:42 ID:PP2pun9.
父親「おいおい、本当に飼うのか?」
母親「仕方ないじゃない、どうしてもって聞かないのよ」
父親「トイレの世話とかちゃんと出来るのか?」
少女「大丈夫だもん! ちゃんとできるもん!」
猫「ミャァミャァ」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:23:56 ID:PP2pun9.
猫「僕は砂とかのうえじゃないと ○○○○ができないので」
猫「がまんできず お母さんの洋服の上で○○○○をしました」
猫「おしりを おもいっきり ひっぱたかれました」
猫「女の子が 学校というところにいる間は おかあさんと いっしょです」
猫「僕は あまりこのお母さんは好きではありません」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:27:06 ID:PP2pun9.
猫「そういえば もうすぐ女の子は 学校が 休みになるみたいです」
猫「暑い日がつづくと やすみになるのかな」
猫「僕は暑い日がにがてです」
猫「お父さんの ゴルフバックというもので 爪とぎをして また怒られました」
猫「ニンゲンは おこってばかりです」
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:30:19 ID:PP2pun9.
猫「女の子は ついに休みになりました」
猫「毎朝たいそうを公園でしてから 僕に餌とミルクをくれます」
猫「でも たまにわすれたり さいきんは お父さんが いやいやくれます」
猫「女の子は プールにいったり 友達とお出かけしたりしてます」
猫「僕も一緒に連れて行ってくれないかな」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:35:17 ID:PP2pun9.
猫「女の子と お父さんがいないとき」
猫「たまに 男の人がやってきます」
猫「お母さんの お友達なのかな」
猫「ソファーで寝ていたら部屋を追い出されました」
猫「廊下で寝ていたら お母さんの 叫び声が何度も 聞こえました」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:38:03 ID:PP2pun9.
猫「でも 男の人が帰るときは お母さんは きげんがいいです」
猫「ぼくは とにかくこのお母さんは あまり好きでは ありません」
猫「なんともいえない匂いが ソファーからします」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:39:32 ID:PP2pun9.
猫「みんな なにか話し合いを しています」
猫「どうやら どこかに おでかけに 行くみたいです」
猫「僕もつれて行ってくれるかな」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:45:55 ID:PP2pun9.
少女「猫ちゃんも一緒に連れてくの!」
母親「あのね、海外にいくから猫ちゃんは連れていけないのよ」
父親「動物病院も、どこもこのシーズンは預かりは一杯らしいよ」
母親「どうする? 2週間もお家に誰もいないのよ?」
父親「旅行に行ったら、誰も面倒見てくれないから死んじゃうよ?」
16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:48:31 ID:PP2pun9.
母親「旅行に行かなかったら、猫ちゃん一緒だけど」
少女「旅行行きたい!行きたい! 楽しみにしてたの!」
母親「じゃぁ猫ちゃんはどうするの?」
少女「いらない! 拾ったところ返してくる!!」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:50:01 ID:PP2pun9.
猫「僕は 箱に入れられて みんなとお出かけです」
猫「はじめてのお出かけなので 少し緊張です」
猫「お父さんとお母さんは 黙ったままです」
猫「どこに連れて行ってくれるのかな」
18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:52:15 ID:PP2pun9.
猫「どうやら 目的地に ついたみたいです」
猫「僕は 箱ごと抱えられました」
猫「なにやら ニンゲンたちで 話をしています」
猫「この建物は 猫や犬が沢山います」
猫「僕は少し楽しくなりました」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:56:09 ID:PP2pun9.
職員「本当にそんな理由でここに連れて来たんですか?」
母親「ええ・・・・まぁ・・・・」
職員「お姉ちゃんは本当にいいの?」
少女「旅行いくから、いい」
母親「すみません、そういうことなんで。もし旅行から帰ってきて
気が変わっていたら迎えに来ますので」
20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 21:59:20 ID:PP2pun9.
職員「もうここには来ないでください」
職員「仮にまた引き取られても、この猫ちゃんは幸せになりません」
職員「ではお引き取りください。」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:01:13 ID:PP2pun9.
猫「僕は せまい檻のなかに入れられました」
猫「イデさんという少しおじいさんの人は みんなにやさしいです。」
猫「イデさんは 僕の写真をとったりします」
猫「僕は このイデさんは おきにいりです」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:06:14 ID:PP2pun9.
猫「昨日 隣に居た犬が イデさんとおでかけしたまま 帰ってきません」
猫「イデさんは お出かけの前に 沢山その犬にあやまってました」
猫「僕は イデさんの そういうところをみると悲しくなります」
猫「ここでは、たまにしか運動させてもらえませんが」
猫「イデさんやその他の ニンゲンもやさしいので 大好きです」
猫「でも 他の猫や犬たちは あまり元気ではありません」
猫「よくみると あまり若い犬猫は いません」
猫「お話したいけど 離れているので できません」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:09:35 ID:PP2pun9.
猫「ここにきて 暑さがましになり すこし寒くなってきました」
猫「ニンゲンたちが なにやら僕のまえで おしゃべりしてます」
猫「イデさんは すこし困ったかなしい顔をしてました」
猫「僕がまたなにか迷惑かけたかな」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:12:49 ID:PP2pun9.
猫「僕はあることに気が付きました」
猫「イデさんや 職員が 檻から出したみんなは」
猫「その後かえってくることはありませんでした」
猫「そして 僕はここにきて しってる犬猫は居なくなりました」
猫「あたらしく やって来た犬猫も 若い子は すぐにいなくなります」
猫「僕も若いのに なかなか檻から出してもらえません」
25 :1 ◆HiOVxb5UoA:2012/09/24(月) 22:15:21 ID:PP2pun9.
猫「いつも通りに えさの時間がやってきました」
猫「イデさんは 少し僕を見て なにかいいたそうな顔をしてました」
猫「僕は なにかわからないけど すごく嫌な予感がしました」
猫「みんな 今日はいつもと僕に接するたいどが 違います」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:19:32 ID:PP2pun9.
猫「イデさんが 僕の方にやってきました」
猫「なにやら しゃべってます」
猫「いつもと違うイデさんをみて 僕は暴れてしまいました」
猫「イデさんにかかえられると なにやらチクリと痛みがしました」
猫「痛みがして 僕はとって・・・・・・・・・・」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:56:59 ID:PP2pun9.
猫「気が付くと あたたか毛布の上に寝てました」
猫「イデさんと 男の人がなにやら話をしています」
猫「前の女の子より少し年上の女の子が撫でてくれてました」
猫「イデさんは 笑顔で 帰って行きました」
29 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 22:58:51 ID:PP2pun9.
猫「どうやら 僕は新しい住みかに 連れてこられてみたいです」
猫「ご主人さまは 少し怖そうな お父さんです」
猫「でも お父さんは 僕にとってもやさしいです」
猫「女の子も 僕のことを可愛がってくれます」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:01:28 ID:PP2pun9.
猫「お父さんは ニンゲンの使う 自転車やバイクというものを修理したり
売ったりしてます」
猫「でも この家には 女の子のお母さんはいません」
猫「女の子は 学校から帰ると すぐに晩御飯を作ったりします」
猫「もちろん 僕のえさも きちんとくれます」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:04:02 ID:PP2pun9.
猫「じゃまをすると悪いので ご飯を食べ終わってから 甘えます」
猫「お父さんは 夜になるとお酒を飲むので スルメをたべます」
猫「僕はそのスルメが大好きですが あまり体に良くないらしく」
猫「お父さんが僕にくれると 女の子は少し怒ります」
猫「でも お父さんは こっそりくれる時があるので好きです」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:06:21 ID:PP2pun9.
猫「たまにイデさんが この家にやってきます」
猫「バイクにのって お父さんとなにやら楽しく話してます」
猫「やっぱりイデさんは僕のお気に入りです」
猫「ここに来るニンゲンは とっても僕を可愛がってくれます」
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:09:45 ID:PP2pun9.
猫「僕がこの家に来て いろいろなことがありました」
猫「お父さんと女の子が喧嘩して 女の子がいなくなったこと」
猫「お父さんがぼくを抱えて探しにいきました」
猫「僕が体調を壊したとき お父さんは店をしめて ずっと看病してくれました」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:13:05 ID:PP2pun9.
猫「女の子は大きくなると ますます綺麗になっていきました」
猫「たまに男の子がやってくると 部屋の外にだされました」
猫「でもその男の子も 僕をかわいがってくれました」
猫「最近 おとうさんが 女の人の写真に話しかけています」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:14:56 ID:PP2pun9.
猫「どうやら 女の子の お母さんの写真です」
猫「女の子は 男の子と 一緒になるようです」
猫「ニンゲンでいう 結婚というものです」
猫「お父さんは だんだんやせ細ってきて 元気がありません」
猫「でもあいかわらず 僕にはやさしいです」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:17:42 ID:PP2pun9.
猫「僕は ひさびさにお父さんと おでかけしました」
猫「お父さんは いつもとちがう服を着ています」
猫「とてもおおきな おしろみたいな建物に つきました」
猫「お父さんは いろんな人から お祝いされてました」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:19:15 ID:PP2pun9.
猫「ケースにいれらていたので あまりよくわかりませんでしたが」
猫「女の子は綺麗な服をきて 幸せそうにしてました」
猫「お父さんは ずっとうれしそうに泣いてました」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:20:51 ID:PP2pun9.
猫「家には 僕とお父さんだけになりました」
猫「お父さんは 少しさみしそうでしたが 元気になりました」
猫「でも 僕はそろそろ 元気がなくなってきました」
猫「ずっとお父さんと一緒がいいけど そうはいきません」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:22:14 ID:PP2pun9.
猫「体調を 崩す時が多くなりました」
猫「女の子と 男の子も 心配してみにきてくれます」
猫「でも 僕にはわかります」
猫「僕は もうながくは生きられないのです」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:25:08 ID:PP2pun9.
猫「お父さんを ひとりにしたくないけど」
猫「どうやらそれも無理になってきました」
猫「もうえさもたべれません」
猫「毛布の上で 寝てる時間がながくなってきました」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:27:46 ID:PP2pun9.
猫「そろそろお別れのときがきたみたいです」
猫「なんとか力をふりしぼって お父さんのところにいきました」
猫「お父さんはやさしく抱いてくれました」
猫「そろそろ お別れです」
猫「色々なことを思い出しましたが 」
猫「最後にお父さんのところに来たのは本当に 運命でした」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/09/24(月) 23:30:25 ID:PP2pun9.
猫「あの時 僕は小さいまま死んでいたかもしれません」
猫「でも こうしてたのしい時間をすごせました」
猫「もうお父さんの声も聞こえません」
猫「お父さん 体にきをつけてね 」
完
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