1: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:54:12 ID:2Pt.x6yQ
(以下 ヤンデレ)↓
ヤンデレ「フン!!」バシッ
男「いってーー!? なんだよ……」
ヤンデレ「人が相談してるのに否定から入るなー!!」
男「たくっ、お前が相談なんて珍しいこと言うから何かと思えば…女らしくなりたいだと?」
男「なら敢えて言わせてもらうが」
ヤンデレ「!!」
男「まずその普段着だ! なんだトラックの運ちゃんが着てるようなジャンバーは! しかも背中に虎の絵!!」
ヤンデレ「こ、これは親父が……誕生日に…」
2: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:54:53 ID:2Pt.x6yQ
男「そしてその短くしたスカート!! 見せたがりかはしたない!!」
ヤンデレ「こ、こっちの方が動きやすいんだよ!!」
男「そしてその金髪ロングヘアー!! 校則違反だぁ!!」
ヤンデレ「これは地毛だぁーー!!」
男「良いかヤンデレ?日本の女性らしさと言うのはだな、儚げ且つお淑やか、黒髪と相場は決まってるんだ!! そして服装はそんな露出はしなーい!!」
ヤンデレ「うぅ……」
男「ましてやすぐ手を挙げてるようじゃ、女らしさなんて夢のまた夢だ、OK?」
ヤンデレ「う、うるさい!! そんなに言うんだったらアンタが私にアドバイスしなさいよ!!」
男「ええー……」
ヤンデレ「露骨に嫌な顔すんな!!」
3: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:56:06 ID:2Pt.x6yQ
男「だってお前三日坊主じゃん? ダイエットするって言って三日しかもたなかったじゃん?」
ヤンデレ「こ、今回こそは本気だから!!」
男「………まぁ仮にも幼馴染だし手伝ってやるよ……」
ヤンデレ「やった! それで? 最初はどうすればいいの?」
男「まずはお前がどういう女性になりたいかだな、理想像とかないのか?」
ヤンデレ「…………」
男「って、何も考えてないんかい」
ヤンデレ「い、今考えてるわよ!!」
4: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:56:39 ID:2Pt.x6yQ
男「ノープランね、分かった」
ヤンデレ「だったら……あ、アンタの理想の女性ってどんな子よ!!」
男「俺?」
ヤンデレ「そうよ!」
男「さっき言ったとうりの女性だけど……」
ヤンデレ「………じゃあ、それ目指すわ」
男「え」
ヤンデレ「なによ文句あるの?」
男「ないけどさ……」
ヤンデレ「じゃあ良いわよね、今に見てなさいよ!」
男「(まぁ、すぐに諦めるか……)」
5: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:57:11 ID:2Pt.x6yQ
と、思っていた時期が男にもありました
あの一件からヤンデレは変わった
髪を黒く染め
男「更生したなー」
ヤンデレ「変な言い方するな!」
服装も落ち着き
教師「ヤンデレさん、ついに更生してくれたんですね……」
ヤンデレ「だから何も悪さしてないでしょうが!!」
6: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:58:10 ID:2Pt.x6yQ
言動も随分と柔らかくなった
モブ女「ヤ、ヤンデレさん?」
ヤンデレ「ん? どうしたの?」
モブ女「あ、あの……日直の日誌を……」
ヤンデレ「あ、ごめんね! 忘れてた……わざわざ持ってきてくれてありがとう」ニコッ
モブ女「!? は、はいぃぃ!」
ヤンデレ「そんなに驚かなくても……」
男「(ヤンデレ今回は本気なんだな……もうこれは変身だぞ)」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ヤンデレ「ふ、どう? 少しは理想に近づいたんじゃない?」
男「ああ、正直見違えた。最初はすぐ終わるだろうって思ってたんだけど、予想の斜め上で驚いてる」
ヤンデレ「私だって本気を出せばこんなもんね」
7: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:58:46 ID:2Pt.x6yQ
男「しっかし本当前とは大違いだ、でも何で突然女らしくなりたいって言ってきたんだ?」
ヤンデレ「そ、それは……」ギクッ
男「まぁ言いたくないなら別に良いぞ?」
ヤンデレ「!! す、好きな人が出来たんだよ……///」
男「ほぉー、お前がなー」
ヤンデレ「真面目に聞きなさいよ……」
男「素に戻ってるぞ……」
ヤンデレ「っ、ごほん……それで好きな人ができたから女らしくなりたかったの」
男「成る程な……まぁ相談された癖に何もできなかったけど、今のヤンデレなら大丈夫だと思うぜ?」
8: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:59:18 ID:2Pt.x6yQ
ヤンデレ「そう……かな?」
男「うんうん、俺だったら彼女にしたいくらいだよ」
ヤンデレ「ほ、ほんと……?///」ズイッ
男「どうした? 急に近づいてきて……」
ヤンデレ「…………///」ジー
男「……そんなに見られると恥ずかしいんだけど……」
ヤンデレ「!! ご、ごめん……」
男「(やっべ……俺の言ったとうりにコイツ女らしくなったから……可愛い……)」
9: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 18:59:55 ID:2Pt.x6yQ
ヤンデレ「……ねぇ、男?」
男「! なに?」
ヤンデレ「あ、あのさ………私の好きな人が男だったら……どうする?」
男「…………ぇ」
ヤンデレ「あ、あんたが……好きだから……好みの女の子に頑張ってなって見たんだけど……///」
男「か、可愛い……と思う……」
ヤンデレ「!! ………あ、ありがとう///」
10: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 19:00:25 ID:2Pt.x6yQ
男「…………」
ヤンデレ「…………///」ジー
男「え、えっと……」
ヤンデレ「返事……ちょうだい」
男「!! 」
ヤンデレ「こ、これからも頑張って……男の好みな女の子になるから……だめかな?///」
男「………お、俺で良かったら……よろしくお願いします……」
11: ◆TiKUvGS/sQ 2018/09/01(土) 19:01:00 ID:2Pt.x6yQ
ヤンデレ「!! へへ///」キュ
男「ヤンデレ?」
ヤンデレ「今日は手ぇ繋いで……帰りたいな……///」
男「お、おう///」キュ
そして初々しいカップルは夕日を背中に帰路へ着くのであった。
ヤンデレ「………///」キュ
男「………///」ポリポリ
終わり!!
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