【幼馴染SS】男「お前にとって俺は」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 18:11:58 ID:la2to72s
朝 通学路

幼馴染(以下、幼)「おっはー男! 今日もいい天気だね!」

男「…………」

幼「男ってば! もしもし、聞こえてる?」

男「…………」

幼「ねえってば。……無視しないでよ」

男「…………」

幼「もういい! 男なんて知らない!」

「私先に行くから!」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 18:40:01 ID:la2to72s
朝 教室

幼「おはよー皆!」

クラス「シーン」

幼「女さん、友ちゃん!おはよー!」

友「女さん聞いてる?」

女「聞いてるよ~凄かったよね?」

友「そうそう、でさぁ」

幼「ねぇ、何の話してるの?」

女「でもあれは無いと思った」

友「私も、あれはやり過ぎだよね」

ドア「ガラガラ」

クラス「ビック!」

4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 20:24:37 ID:la2to72s
男「…………」トコトコ

男友「よ、よう、男」

男「おう、おはよう」

友「おはよう男君」

女「ハロハロ男」

男「友も女もおはよう」

男友「なあ男、今日帰りにさあ」

男「悪い、今日は駄目だ」

男友「そ、そうか。じゃあいいよ」

男「悪いな」

男友「気にすんなよ、友達だろ?」

幼「ねえ何で無視するの?」

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 21:31:27 ID:la2to72s
昼休み 中庭

幼「ねえ男、いい加減にしてよ」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「私もそろそろ怒るよ!」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「ほんっとに怒っちゃうよ!」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「もう! ホントのホントに怒ちゃうんだからぁぁあ」タタタタ

8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 21:33:25 ID:la2to72s
やっべミスった

本当はこっちな

昼休み 教室

幼「男!一緒にご飯食べよ!」ッバ

男「…………」

男友「男、飯食おうぜ」

男「悪い食欲ねえんだ」

男友「……そうか」

男「ちょっとトイレいってくる」ガタッ

幼「ねえ何で無視するの?」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 21:34:19 ID:la2to72s
昼休み 中庭

幼「ねえ男、いい加減にしてよ」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「私もそろそろ怒るよ!」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「ほんっとに怒っちゃうよ!」テトテト

男「…………」トボトボ

幼「もう! ホントのホントに怒ちゃうんだからぁぁあ」タタタタ

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 21:51:12 ID:la2to72s
放課後 教室

幼「あれ? 男どこにいったんだろ?」

「友ちゃん男見てない?」

友「…………」

幼「友ちゃんってば」

友「女さん帰ろっか」

女「ごめん、今日ちょっと予定が」

友「そう」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 22:13:07 ID:la2to72s
男友「じゃあ友、俺と一緒に帰ろうぜ」

友「……そうね、いいわよ」

男友「え!」

友「何よ」

男友「いやだっていつもだったら『ふざけた事言わないで、この蛆虫』みたいなこと言ってくんじゃん!」机バン!

友「帰るわ」クル

男友「ちょっと待って!女さんじゃあね!」ダダダダ

女「じゃあね」

幼「ねえ何で無視するの?」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 22:50:55 ID:la2to72s
放課後 帰り道

幼「はあ、何でみんな無視するんだろう」

「私、なんかしちゃったのかなぁ」

「うーん、男のスーパーカップ(抹茶)食べちゃったからかな~」

「でもあれは元はといえば男が私のうまか棒勝手に食べたのが原因だし」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 22:56:00 ID:la2to72s

「友ちゃんはこの間借りた本まだ返してないなぁ」

「それで怒っちゃったのかな~」

「でも何かあれ難しいんだよね」

「ドラクエみたいな感じかなぁって思ったのに
いきなり経済どうのこうのって話になるし」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 23:24:41 ID:la2to72s
幼「女さんは」

「女さんにはいつも睨まれてるな」

「何でだろ?」

「話は合うし私は女さん好きなのに」

「男といるとよく睨まれてる気がする」

「何でだろ?」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/03(日) 23:28:43 ID:la2to72s
幼「男友くんは」

「どうでもいいっか」

「あれは友ちゃんの管轄だし」

「クラスのみんなも無視するし」

「あれ?ちょっと待って」

「よく考えると私結構嫌われるようなことしてない?」

「あちゃー明日あったらみんなに謝らないと」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 00:11:27 ID:JfQcPn2o
家の前
ドア「シーン」

幼「ただいま!」

「お母さん~?」

「あれ?おかしいな、いつもならこの時間家にいるのに」

「買い物かな?」

「あ! シャーペンの芯切れたんだった」

「買いに行かないと!」タタタタ

20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 00:13:31 ID:JfQcPn2o
コンビニ

幼「自動ドアが開かない」

「う~、ドアにまで無視されるなんて」

「ん?あれは」

女「それでね」

幼「女さんと」

男「へー」

幼「男だ!」タタタタ

22 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 00:14:19 ID:JfQcPn2o
「男、聞いてよ! 今ねえ私」

女「男」

男「何?」

女「ちょっと着いてきてくれない?」

男「え?」

女「ちょっとだから」グイグイ

男「え?」

「え?」

「ちょっと!こけるから!引っ張らないで」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 00:42:09 ID:JfQcPn2o
夕日の見える公園

幼「ここは」

男「ここは」

女「何?」

幼「よく、男と来たなあって」

男「いや、幼とよく来たなあって」

女「……そう」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 00:57:30 ID:JfQcPn2o
女「そうよね。わかってた」

女「結局、貴方の頭の中は」

男「女?」

女「男」

男「ん?」

女「知ってた? 私と男はここで始めてあったの」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:01:34 ID:JfQcPn2o
男「へぇーそうだったけ」

女「そうだったの」

男「それにしてもよく覚えてんな~」

女「覚えてるよ、当たり前」

女「私はあの時から、

男のことが好きなんだから」

32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:11:34 ID:JfQcPn2o
男「……そっか」

女「……で?」

男「で?」

女「返事は?ってこと」

男「ああそう言う事か」

男「女」

男「その気持ちはすげー嬉しい」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:13:40 ID:JfQcPn2o
男「だけど俺は」

女「やっぱり、やめて!」

男「っ!」ビク

女「いい加減にしなさい!」

男「へ?」

34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:20:38 ID:JfQcPn2o
女「いい加減にしなさいよ、いつまで幼のこと気にしてるのよ!」

女「もういいじゃない!」

男「やめろ」

女「だって!だって!幼はもう」

男「やめてくれ」

女「幼は死んだも「やめろって言ってんだろ!」っつ!」

男「頼むよ」

35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:29:16 ID:JfQcPn2o
女「はあ、私はもう帰る。貴方は?」

男「……もう少しここに居るよ」

女「そう、じゃあまた明日」

男「ああ、じゃあな」

男「…………」

幼「……思い出した」

39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:38:04 ID:JfQcPn2o
四ヶ月前

男「幼、遅いなあ」

男「まあ、いきなり誘ったんだから我慢するか」

幼「おーとーこ!」

男「おっと、やっと来たか」

幼「男!」ブンブン

男「幼~!」

40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:39:21 ID:JfQcPn2o
信号「青」

男「よかった着てくれたんだな」テトテト

トラック「プップープップー!!」

男「え?」

トラック「プップープップー!!」

男「うお!」ドン

41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:40:29 ID:JfQcPn2o
男「え?」

トラック「キーキッキー!!」

男「うぅ痛てぇ何にが起きたんだよ」

幼「」ぐったり

男「嘘だろ、おい」

幼「」シーン

男「幼、幼!」

42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:41:41 ID:JfQcPn2o
モブ「おい、女の子が跳ねられたぞ!」

通行人「救急車!救急車!呼ばないと」

他人「おい坊主大丈夫か!」

男「……う」

モブ「おい?」

男「うおぉぉぉ!おぉ嘘だ!嘘だ!!幼、幼!!!」

他人「おい!落ち着け!誰か押さえつけるの手伝ってくれ」

男「幼!幼!!幼!!!」

43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:48:18 ID:JfQcPn2o
現在

幼「男がトラックに轢かれそうになって」

幼「それで私、男を突き飛ばして、そのまま」

幼「死んじゃったんだ」

幼「なんだぁ、私、無視されてたんじゃなかったんだ!」

幼「いや~よかったよかった」

幼「…………」

45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:50:09 ID:JfQcPn2o
男「…………」

男「何でだよ」手摺バン!

幼「男」

男「何でなんだよ!」

男「何で俺を庇ったりしたんだよ!」

男「代わりにお前があんな事になったら、俺、俺」

幼「男」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:51:39 ID:JfQcPn2o
男「好きだ!!」

幼「」ビクッ

男「好きなんだよ!幼!」

男「お前の事が俺はどうしようもなく好きなんだよ!!」

男「お前が居なきゃ俺駄目なんだよ!!」

男「他の女なんて駄目なんだ!!」

男「だって、だって!!」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:52:36 ID:JfQcPn2o
男「俺にとってお前は」

男「お節介な幼馴染で」

男「誰よりも大切な奴で」

男「この世で一番、ホントに一番」

男「好きな女なんだよ」

幼「…………」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:53:47 ID:JfQcPn2o
男「ホント、馬鹿だよな俺って」

男「失いそうになって初めて気がつくとか」

50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 01:54:52 ID:JfQcPn2o
男「なあ幼」

男「お前にとって俺は」

男「なんだったんだ?」

幼「……男」

52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:04:40 ID:JfQcPn2o
幼「わ、私も男のことっ」ジワー

幼「えっ?何これ?」シュワシュワ

幼「……体が、消えてく」シュワシュワ

幼「まって!まだ私、男に伝えたい事があるの!」シュワシュワ

幼「だからお願いもう少しだけでいいの!」シュワシュワ

幼「お願いだから!まだ、私消えたくない!」シュワシュワ

幼「おとこぉ!」シュン

男「幼?」

53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:35:22 ID:JfQcPn2o
病院

男「はっはっはっは」ダダダダ

男「幼!!」

ドア「バタン」

幼母「」ビクッ!

幼母「なんだ、男君か」

幼母「どうしたの、そんなに慌てて」

男「はあはあ、おばさん、幼は!!」

54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:36:24 ID:JfQcPn2o
幼母「幼はって」

幼母「別に代わり無いわよ? さっき来たときとおんなじ」

男「そう、ですか」

幼母「少しお手洗い行って来るから、その間幼のこと見ていてくれるかしら?」

男「もちろんです」

幼母「じゃあよろしくね」スウ

55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:37:13 ID:JfQcPn2o
男「…………」

幼母「男君」

男「はい」

幼母「何度も言うようだけど、君のせいじゃないのよ?」

幼母「悪いのは信号無視して突っこんできたトラックなんだから」

男「でも」

幼母「でもじゃない。幼もきっとそう思ってるわ」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:43:33 ID:JfQcPn2o

病室

男「幼」

幼「」ピ、ピ、ピ、ピ

男「俺さお前に呼ばれた気がするんだよ」

男「よく二人で行った公園でさ」

男「そういえば今年もそろそろ桜が咲くなあ」

男「また、二人で見に行こうぜ」

幼「」ピ、ピ、ピ、ピ

57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:48:29 ID:JfQcPn2o
幼「」ピ、ピ、ピ、ピ

男「なあ幼」

幼「」ピ、ピ、ピ、ピ

男「俺さお前の事」

幼「……って……」ピ、ピ、ピ、ピ

男「すぅって?あれ?」

58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/06/04(月) 02:58:18 ID:JfQcPn2o
幼「……って、男は……」

男「幼?幼!」

幼「……私にとって男は」

「この世の中で一番好きな人だよ」ニコッ

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