1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:26:47 ID:QxVxr2tk
男「はぁ…女…」
男「今日も可愛かったなー…」
男「俺なんかに気に入られて…迷惑じゃないかな」
男「あー…」
男「あの分け隔てなく接する感じも好きだしなぁ…」
男「…告白の練習だ」
男「あの…!」
男「…す、好きです!」
男「…いやこんなんじゃ無理だな」
男「女と付き合いてー…」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:30:04 ID:QxVxr2tk
次の日
学校
男「おはよ」
女「あ、おはよー!」
男「1限目なんだっけ?」
女「えーと…」
女「確か数学じゃなかったかな」
女「ごめんね、うろ覚えっ」テヘ
男「可愛いなぁ…」ボソッ
女「ん?」
男「な、何でもない!」スタスタ
女「…」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:34:20 ID:QxVxr2tk
女「か、かわいいって…いったよね…」
女「男くんから…」
女「///」
女「あっ、プリント届けないといけないんだった…」
女「いーそご」タタタタ
…………
教室
男「…聞かれてないよな…」
男「うん…大丈夫」
友「どうしたい」
男「何でもない」
友「ふーん」
友「あ、授業始まるぞ」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:39:47 ID:QxVxr2tk
授業中
男「…」
男「…ん?」
男(校門の子は…迷子か?)
男「…」
…………
休憩時間
男「…」タタタタ
女「どこいくんだろ…」
友「知らん」
女「友くんに聞いてない」
友「…」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:42:56 ID:QxVxr2tk
校門
男「おーい」
?「あ、見つけた」
男「ん?」
男(うわっ、美少女だ…)
?「初めまして、今日からあなたの恋のお手伝いをさせていただきます」
?「天使、そう呼んでください」
男「え?」
男「と、とりあえず親とかは?」
天使「いませんよ。」
男「あ…ごめん」
天使「?」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:46:05 ID:QxVxr2tk
男「親御さんいないんだったら…」
男「どこに住んでるんの?」
天使「んー…言ってもわかんないと思います」
男(相当遠いのか)
男「あ、こんなとこにいるのもアレだから家来る?」
天使「いくいくー」
男「じゃあ放課後まで待っててね」
天使「はい」ニコッ
7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:50:01 ID:QxVxr2tk
昼休み
友「なぁさっき何してたん?」
男「秘密ー」
友「(´・ω・`)」
男「お前がやっても可愛くないから」
友「やめろよそんなこと言うのはよぉ!」
男「はっはっは」
女「…」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:55:47 ID:QxVxr2tk
放課後
男「じゃーなー」
友「また月曜なー」
男「おー」スタスタ
女「男くーん」
男「ん?」
男「あっ、お、女…さん」
女「さん付けなくてもいいよ」
男「あ、うん」
男「ど、どうしたの?」
女「もしよかったら今日一緒に…」
女「帰らない?」
男「え?マジ?」
女「うんっ」
9 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 04:59:21 ID:QxVxr2tk
男「あ…」
男(あの子が…)
男「ご、ごめん」
男「ちょっと今日用事があって…」
女「そ、そう…」
女「ごめんね、じゃあまた月曜!」
男「…うん」
男「じゃ」スタスタ
女「…ダメか…」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 05:08:27 ID:QxVxr2tk
校門
男「お待たせ」
天使「あ、もういいんですか?」
男「え?4時間ぐらい待たせちゃったと思うけど…」
天使「んー私達にとっては時間の概念がないんですよね」
天使「だから早いのか遅いのかが…」
男「そうなんだ」
男(私達って…そういう設定なのかな?)
男「あ、こっちだよ」
天使「はーい」テクテク
11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/13(火) 05:26:02 ID:QxVxr2tk
家
男「さ、くつろいで」
天使「お邪魔しまーす」
男「何か飲む?」
天使「紅茶いいですか?」
男「うん、少し待っててね」
天使「はい」
32 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 10:55:58 ID:.cHjhUZc
男「はいどうぞ」コト
天使「ありがとうございます」ゴク
男「どうかな」
天使「とっても美味しいです」
男「それはよかった」
男「そう言えば何で校門にいたの?」
天使「男さんが学校に居たからです」
男「あれ?俺名前言ったっけ?」
天使「私が担当ですから個人情報はすべて揃ってますよ」
男「ほー…」
男(スゴい凝ってるな…)
33 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:06:02 ID:.cHjhUZc
天使「あ、本題に入ってもいいですか?」
男「え?あ、うん」
天使「コホン…私達天使はですね、基本恋のお手伝いをしています」
男「恋?」
天使「はい」
天使「それで今回は男さんが悩める男児だと聞かされたので、それでこちらに。」
男「へー…」
男(何だか怖くなってきたぞ…名前も知ってるし好きな人がいることも…)
男「具体的には何をしてくれるの?」
天使「んーそうですねー…」
天使「ちょっとした偶然でお二人を恋人にさせます。詳しく聞かれてもお答えするのは難しいですが…」
男「なるほど…」
天使「その偶然は私達天使が引き起こしているんですが、最近の若い人たちって行動力がなくて…」
男「シャイだからね」
男「あ、もうこんな時間だ」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:09:25 ID:.cHjhUZc
男「家はどの辺?」
天使「先程も言ったようにわからないかと…」
男「そういう事は友達同士でやった方がいいよ」
天使「へ?」
男「世の中には悪い人たちがいっぱいいるからね」
天使「いやあの…」
男「校門にいたときは良心から連れてきたけど、もう遅いから…ね」
天使「えと…」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:13:59 ID:.cHjhUZc
男「いいかい?俺は何もしないけど、変な人の家についてっちゃダメだよ」
天使「…信用なさらないのですか…?」
男「ごめんね」
天使「…」
男「さ、送ってくよ」
天使「明日…」
男「ん?」
天使「明日、私が女さんとの距離を少し縮めてあげます」
男「何で女さんまで…」
男「いい加減やめなよ、プライバシーもあったもんじゃない」
天使「ですから明日!」
天使「明日まで待ってて下さい…」
男「…」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:16:40 ID:.cHjhUZc
天使「もしそれでも信用できないのなら、私は戻ります」
男「戻るって…」
天使「天界です」
天使「そこが私のすんでる場所です」
男「…」
男「…わかった。明日何もなかったら、ちゃんと帰るね?」
天使「はい!」
天使「ですから…」
男「まだあるの?」
天使「今晩泊めてください!」
男「」
37 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:20:07 ID:.cHjhUZc
夜、ベッド
男「都合で布団が足りなくなるとは…」
天使「いい機会ですから一緒に寝ましょう」
男「えー…」
天使「何もしませんよ」
男「むしろこっちがしそう」
天使「え?」
男「気にしないで」
天使「はい、じゃあ…」スッ
男「…」
天使「早くしないと誘惑しますよ」
男「その格好からしてすでに誘惑じゃない?」
38 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:23:38 ID:.cHjhUZc
天使「え?」
男「シャツとパンツって…」
天使「この世界ではこうするものだと…」
男「教えた人ってむっちゃ◯◯親父でしょ」
天使「そんなことは…」
男「他に何を教えてもらったの?」
天使「耳元で優しく吐息をかけると堕ちるとか…」
男「…」
天使「まぁいいです、早く寝ましょう」ワクワク
男「…お邪魔します…」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 11:35:37 ID:.cHjhUZc
男「おやすみ…」
天使「おやすみなさい」
……
朝
天使「ん…んぅ」
男「」スースーピーン
天使「何か…硬いのが…」
天使「…」サワサワ
男「」ビクッスースー
天使「ははー…これが朝勃ですか…」サワサワ
男「」ビクッ
天使「硬い…」
男「…ん…」
天使「!」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:09:08 ID:.cHjhUZc
男「飯…食べよう」
天使「はいっ」
男「…」
…
男「ごっそさん」
天使「ご馳走さま」
男「じゃあ…学校いってくる」
天使「行ってらっしゃい」
…
学校
男「おはよー」
女「おはよー」
友「おはy」
女「男くん」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:12:20 ID:.cHjhUZc
男「なんだいハニー?」
女「え?」
男「え?」
友「おはy」
男「ち、違う!間違い!」
女「…」
女「ま、まぁ…いいけど…」
男「それで…何のよう?」
友「おh」
女「屋上に来て…ほしいんだけど…」
男「昼休みでいい?」
女「うん!」
友「…」
42 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:15:17 ID:.cHjhUZc
一方
天使「あれ…何でチャラ男のデータが…」
天使「…」
ピピッ
天使「あぁ!送っちゃった!」
天使「…ど、どうしよう…」
天使「とりあえず効果が消えるまで待たないと…」
天使「男さんごめんなさい…」
43 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:17:43 ID:.cHjhUZc
昼休み、屋上
女「…でさ、話があるの…」
男「可愛い子の頼みなら何でもきぃちゃうよぉ!」
女「え?」
男「…あれ?」
女「あ…それでね」
男「え、ちょま…マジ可愛いwww」
男「…」
女「…」
天使「ほんとごめんなさい…」
44 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:19:54 ID:.cHjhUZc
女「真面目に聞く気がないならもういい!」タタタタ
男「あ…」
男「…怒った顔もかわうぃーね…」
天使「…」
天使「これはまずいことになりました…」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:22:46 ID:.cHjhUZc
廊下
女「…」タタタタ
ドンッ
女「あっ…」ヨロッ
バタッ
女「いっつつ…」
イケメン「おっと、大丈夫かい?」テヲダス
女「あ、ありがとう…」
イケメン「何をそんなに急いでたんだ?」
女「いや…ちょっと…」
イケメン「俺でよかったら聞くよ」
女「…うん」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:25:41 ID:.cHjhUZc
…
男「どこに…言ったんだ…」タタタタ
男「あっ!」
女「!」
イケメン「君か…この子をへこましたのは」
男「いやそんな…」
女「…」
イケメン「謝りな」
男「…ふざけてしまってマジsorrywww」
女「…」ダッ
イケメン「…救いようがないな…」
男「…」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:29:07 ID:.cHjhUZc
…
天使「…うーん…どうしよう…」
天使「とりあえず友さんに助けを出させますか…」
…
友「へい」
イケメン「友くん」
男「友…」
友「そいつに悪気はねぇぜ」
イケメン「何でそんなことがわかるんだ?」
友「長い付き合いだからな」
男「ちょwマジたよりになるwww」
友「前言撤回する」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:36:09 ID:.cHjhUZc
男「…」
友「なぁ、お前は何がしたいんだ?」
男「俺だってわかんねぇよ…」
友「…」
イケメン「…」
イケメン「女さんを傷つけて謝罪もなく、尚且つふざけるとはな」
男「マジsorryだってwww」
イケメン「…もう近づくな」
イケメン「女さんが可哀想だ」スタスタ
友「相談に乗るぜ」
男「サンキューwwwwww」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:40:05 ID:.cHjhUZc
教室
女「…はぁ」
男「女ぁ、さっきは…」
女「…」
男「マジsorrywww」
女「…もういいから…」
男「わりぃわりぃwwwwww」
男「きにしなーいw」
友「」バシンッ
男「っにすんだよぉ!」
友「ちょっとこい」ズルズル
女「もういや…」
50 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 12:46:28 ID:.cHjhUZc
廊下
友「何しとんの?」
男「俺もわかんない」
友「はぁ…」
男「元気だしていこぉぜぇ!」
友「誰のせいだと思ってるんだ」
男「それはー?」
男「俺だ俺だ俺だ俺だ…」
友「いっぺんしねや」
男「マジsorrywww」
友「…」
51 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:32:07 ID:.cHjhUZc
…
天使「ああぁ…」
天使「…!」
天使「新しいデータを上書きすれば…」
天使「…よし」
ピピッ
…
男「!」
友「今度はなんだよ」
男「ごめんよ友…」
男「俺がかっこいいからってそんな怒るなよ」
友「はぁ?」
…
天使「ナルシストになってもーた…」
52 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:39:10 ID:.cHjhUZc
男「さ、行こうか…」サラッ
友「髪をかきあげる仕草キメェ」
男「ひ・が・む・な☆」
友「」ゾゾゾ
教室
女「あっ…」
男「やぁ」
女「あの…さっきはごめんなさい…」
女「私少し焦ってたみたいで…」
男「いいんだよ、君が僕にてれていることは知ってるんだから…」
女「え?」
53 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:44:31 ID:.cHjhUZc
男「あまりに僕がかっこよすぎて嫉妬してしまったんだね…可哀想な子羊ちゃんだ…」
女「」ゾゾゾ
友「」ゾゾゾ
イケメン「あ!」タタタタ
イケメン「近づくなといったろう!」
男「近づくな…か」
男「それは前の俺だろ?」
男「多少イケメンだからってこの俺の前では蛾のような存在…だね」
イケメン「…え?」
友「今のは何一つ理解できなかった」
男「俺を理解できるのは…俺だけさ」キラッ
イケメン「」ゾゾゾ
54 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:46:37 ID:.cHjhUZc
…
天使「ダメだ悪化してる…」
天使「…どうしようかな…」
天使「…」
天使「まぁ様子見として…」
ピピッ
天使「不良のデータを…」
天使「どうなるかな」ワクワク
55 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:49:13 ID:.cHjhUZc
…
友「お前マジでおかしいぞ」
男「あ?」
友「え?」
男「誰がおかしいだって?」
男「ぶち殺すぞゴルァっ!」
友「…」
女「ね、ねぇ…どうしちゃったの?」
男「黙れビッチが」
女「そんな…」
イケメン「おい!今のはないだろう!」
男「黙れやハゲェ!」
57 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:55:55 ID:.cHjhUZc
…
天使「…まずいな…」
天使「…あ」
天使「ここにオール消去のデータがあったっけ…」
天使「そーしん!」
ピピッ
…
男「!」
友「おい、もう許さねぇぞ」
イケメン「君には呆れ果てた。勝手にしろ」
女「ひどいよぉ…」ポロポロ
男「あ…あ…」
男「…ごめん!」ダダダダダダ
友「おい!」
女「ヒック…」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 13:58:43 ID:.cHjhUZc
自宅
男「なんで…」
天使「あの…」
男「…っ!」ガバッ
天使「きゃっ」
天使「や、優しくして…ください…ね」
男「ふっざけんな!!」
天使「」ビクッ
男「俺が何をしたんだ!」
男「お前に対して酷いことをしたのか!?」
天使「あ…あの…」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:01:55 ID:.cHjhUZc
男「もう終わりだ!」
男「友達には喧嘩を売った、女さんにはひどいことを言った、イケメンくんには呆れられた!」
男「もうおしまいだよ!」
男「お前が余計なことをしたせいで!」
天使「…ご、ごめんなさ…」
男「謝って許すと思うのか!?」
天使「う…」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:03:33 ID:.cHjhUZc
男「…」パッ
天使「あ…の…」
男「出てけ」
天使「…」
男「もう顔もみたくない」
天使「…ごめんなさい…」タタタタ
男「…こっから…どうすんだよ…」
61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:08:35 ID:.cHjhUZc
ガチャ
天使「…」ポロポロ
天使「男さん…ヒック…ごめんなさい…」タタタタ
友「おーい」
天使「…友さん…?」ポロポロ
友「あれ?なんで知ってるん?」
天使「…」ゴシゴシ
天使「男さんから…聞きました」
友「あーやっぱりあいつ知ってるんだな」
友「ちょっと話したいことがあるんだけど…」
天使「はい…」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:13:33 ID:.cHjhUZc
喫茶店
天使「そういえば何で友さんが…」
友「んー」
友「何かさー男の性格がコロコロ変わるからおかしいなーって思ったわけよ」
天使「…」
友「最後の一言にはキレたけどさ、よく考えたら何で?ってなってな」
天使「そう…ですか」
友「で、早退してこっちに来たわけよ」
天使「…」
63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:18:29 ID:.cHjhUZc
友「で、聞きたいことがあるんだ」
天使「はい、何でもどうぞ」
友「君は誰?」
天使「え?」
友「校門にいた子ってのはわかってるんだけど」
友「君に男が喋りかけた翌日、まぁ今日だな。
おかしくなった」
友「君が関係してるのか?」
天使「…えと」
天使「誰にも言わないって…約束出来ますか?」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 14:26:53 ID:.cHjhUZc
…
男「クソッ!クソッ!」ドンッ
男「もうだめだ!」ドンッ
男「…クッソォォォ!」
…
天使「…というわけです」
友「あー…」
友「にわかには信じられないけどあんなもん見せられたらなー…」
天使「ごめんなさい…」
友「まぁでも恋に協力するってのはいいと思う」
友「俺にもできることはないか?」
天使「友さん…」
天使「ありがとうございます…」
友「気にすんなって」
天使「はい…じゃあ女さんの誤解を解いてきてくれませんか?」
65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:06:18 ID:.cHjhUZc
…
女の家
ピンポーン
女「はい」
ガチャ
友「オッス、おら友!」
女「うん」
友「…うん」
友「何かごめん」
女「うん?」
友「あ、男のことで来たんだけどさ」
友「話を聞いてくれる?」
女「……」
友「嫌かー、そうかー、せっかくなー、良いこと教えてあげようとなー、思ったのになー。」
女「入って」
友「お邪魔します」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:13:59 ID:.cHjhUZc
…
天使「…私は…男さんをどうにかしないと…」
天使「元はと言えば私のせい…」
天使「自分の尻拭いは…自分で…」タタタタ
自宅
男「…」
ガチャ
男「…」
天使「…男さん」
男「顔もみたくない…そう言ったよね?」
天使「…確かに私がヘマをしたせいで男さんを傷つけたかもしれません」
天使「でも…私は…」
男「…」
天使「何でかわからないけどほっとけないんです!」
天使「罪悪感なのかはわかりませんが…」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:17:19 ID:.cHjhUZc
男「もう…いいから出てってよ」
天使「出ていきません」
男「何で俺なんかに執着するわけ?」
男「仮に天使ってのがホントだったとして、その上の奴に担当を変えてもらえばいいだろ?」
男「何でそこまでするんだい?」
天使「…確かにそうですが…」
天使「…」
男「言えないだろう?」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:26:42 ID:.cHjhUZc
…
友「まぁと言うわけでな、あいつに悪気はないんだよ」
女「……そう」
女「でもまぁ…いい人なのはわかってるし、今は怒ってないけどね」
友「それはよかった」
女「じゃあ今から男くんの家に遊びにいかない?」
女「別に怒ってないよって感じで」
友「そうするか、行くぞ」タタタタ
女「おー」タタタタ
69 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:32:47 ID:.cHjhUZc
自宅前
イエナイダロウ?
友「何か話してるな」
女「何が言えないのかな」
友「さぁ?」
自宅
天使「わかんないんですよ!」
男「わかんない?」
天使「私がどうしたいのか、何で男さんにこだわるか…」
天使「わかんないんです!」
男「…」
天使「ずっとモヤモヤしてて…」
男「…そんなこと聞いてない」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:38:06 ID:.cHjhUZc
天使「…」
友「おいおい、それはないだろ」
女「そーだよ」
男「…何でいるの?」
友「遊びに来た」
女「男くんと一緒に。」
男「…」
71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 15:44:36 ID:.cHjhUZc
男「俺のこと嫌いになったんじゃ…」
友「え?そんなこと言ったっけ?」
女「一言も」
友「だよなー」
男「…」
天使「…私がしたことは失敗でした。でもその失敗がこうして功をそうした」
友「こうだけに」
女「つまんないからやめて」
友「…」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 16:07:56 ID:.cHjhUZc
男「…」
天使「これは私の責任です」
天使「謝罪しても許してくれないと思いますが」
天使「皆様、申し訳ありませんでした」
友「いやいや、気にすんなって」
女「そうだよ、妹さん」
天使「妹さん?」
友「」チラッ
天使「…あぁ」
73 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:32:22 ID:8FouL2kc
友…デキるやつだな
( ・∀・)
74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/15(木) 17:34:23 ID:.cHjhUZc
男「ほんとに…ごめん」
天使「いえ私が悪いのです」
男「いや俺が…」
友「じゃあ俺が…」
男・女・天使「つまんないからやめて(ください)」
友「俺って可哀想なやつだよな、うん」
78 :1:2012/03/16(金) 04:10:47 ID:0Nk2WiUU
女「さ、辛気臭くならないで、ゲームしよ?」
友「モンハン」
女「モンハン?」
友「化け物を狩るゲィム」
女「どんな化け物?」
友「そりゃもうお前さんみたいn」
ドゴォ
友「」
女「さ、何やる?」
79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 04:13:16 ID:0Nk2WiUU
男「何でも…」
天使「あっ私!やりたいのがあります!」
女「何ー?」
天使「女体もr」
男「鬼ごっこでもしようかぁ!」
男「外でて!」
女「へ?」
天使「女体…」
男「ほら」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 04:28:41 ID:THS4e0eM
支援
81 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 06:41:34 ID:0Nk2WiUU
外
友「俺が鬼か」
女「妥当だね」
天使「適役です」
友「…数えるぞ」
男「…女さん、天使、こっち」タタタタ
天使「あっ…」
女「おっ…と」
タタタタ
82 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 06:50:51 ID:0Nk2WiUU
天使(初めて名前で読んでくれた…)
男「…」タタタタ
倉庫
男「ここにいよう」
女「鬼ごっこだよね?」
天使「隠れるものなんですか?」
男「いや…」
男「二人にちゃんと言っておきたくて…」
天使・女(真剣な顔…カッコいいな…)
83 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 07:16:22 ID:0Nk2WiUU
天使(はっ、わ、わたしは何を…)
男「あのさ…」
男「この子がやったことでみんなに迷惑をかけた」
天使「…」
男「でもね、俺はそんなことよりも」
男「俺が何も言わずに逃げ出したことを謝りたいんだ」
女「…わざとじゃないって知ってるから…」
男「でも逃げたのは事実」
男「ビッチなんて言ってごめんなさい、女さん」
女「…私はまだ処女なのにね」
男「えっ?マジで?」
女「うん」
84 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 07:21:02 ID:0Nk2WiUU
女「まぁそれは別にいいよ」
男「…ありがとう」
男「…それから天使。」
天使「は、はい」
男「あの時はパニクって心にもないことを言ってしまった、ごめんね」
天使「い、いえ!私が悪いのですから…」
男「」フルフル
男「そんなことないよ」
男「天使なりの応援だったんでしょ?」
天使「…」
男「それを否定しちゃってごめん」
天使「…そんなこと…ないです…」
85 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 07:24:29 ID:0Nk2WiUU
友「どこじゃゴルァ!」
男「来たね」
女「逃げる?」
男「よし、じゃあ行こう」
女「うん」ダッ
男「そら!」ダッ
天使「あっ待ってくださ…い!?」ツルッ
男「おっと」ガシッ
男「気を付けてね、行くよ」
天使「は、はい…」
タタタタ
86 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 07:32:28 ID:0Nk2WiUU
30分後
友「よぉし、全員鬼になったところで終わりますかー」
男「割りに…疲れた…」
天使「」ヒューヒュー
男「おぉい大丈夫か!」
天使「わた…したちは…体力…の…面では…」
天使「にんげ…んの…百…分の…一」ガクッ
男「…何で参加したんだよ…」
女「とりあえず…部屋はいろ?」
友「レッツゴー」
スタスタ
87 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:15:45 ID:0Nk2WiUU
自宅
男「さて、次どうする?」
友「俺はもう帰るわ」
女「うん、私も。」
友「飯時だしな」
男「そ、そうか…」
友「じゃあまたな」
男「はいよ」
男「あとさ…二人とも、ほんとごめんね」
友「しつけぇ」
女「もういいって言ったじゃん、ね?」
男「…そうだね、また明日」
女「バイバーイ」
ガチャ
バタン
88 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:20:17 ID:0Nk2WiUU
天使「男さん、私は約束した通り帰ります」
男「…」
天使「たった一日でしたがありがとうございました」スタスタ
男「…なぁ」
天使「はい?」クルッ
男「君は…どうしたいの?」
天使「どうしたい…とは」
男「…だから…その…」
天使「残りたいかってことですか?」
男「…はい」
89 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:23:41 ID:0Nk2WiUU
天使「残りたいですね」
天使「でも…迷惑をかけちゃったし…」
天使「だから帰ります」
男「そんなの…」
天使「…でもですね、急ぐことじゃないのでもう一日だけ…」
天使「明日までいてもいいですか?」
男「…!」
男「もちろんだよ!」
天使「…ありがとうございます」
90 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:26:50 ID:0Nk2WiUU
夜
男「おやすみ」
天使「…おやすみなさい」
…
男「寝ちゃった?」
天使「寝れないです…」
男「だよね…」
男「…あのさ」
天使「はい」
男「考え直してくれないかな…」
天使「…一度言ったことですから…」
男「そう…」
91 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:28:46 ID:0Nk2WiUU
天使「男さんっ」
男「ん?」
ギュー
天使「…寝れるまで…こうしてていいですか?」
男「…うん」ギュー
天使「…嬉しい…」
男「おやすみ…天使」
天使「おやすみなさい…男さん」
92 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:31:24 ID:0Nk2WiUU
朝
男「」スースー
天使「…さようなら」
男「」スースー
男「いくな…ぁ」スースー
天使「…」
スタスタ
バサッバサッ
天使「では…」
………
男「…」バッ
男「天使…!」キョロキョロ
男「もう行ったのか…」
93 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 09:36:55 ID:0Nk2WiUU
それから二ヶ月が経ったのかな
未だに女さんとは付き合えていないけど一緒に遊びにいくまでになった
天使…君は今何してるのかな…
無事に戻れた?
最初は信じられなかったけどさ、今じゃ信じてる
二日しか一緒にいられなかったね
もう…会えないのかな…
99 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:16:59 ID:0Nk2WiUU
学校
男「じゃあまたねー」
女「うん!」
友「死ぬなよー」
男「死ぬと思うか?」
友「7割」
女「死んだら殺すからね!」
男「いや死んでるし」
友「じゃあな」
男「ノシ」
100 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:19:50 ID:0Nk2WiUU
自宅
男「ただいまー」
男「まぁ誰もいないんですけどね」
男「…」
男「二ヶ月経ってもこの物足りない感じは無くならないのか…」
男「今ごろなにしてんのかねー…」
男「…暇だし寝るか」
101 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:25:06 ID:0Nk2WiUU
……
天界
神様「あれ?」
助手天使「どうしました?」
神「いやさーこの二ヶ月前の資料なんだけどさー」
助手「それがどうかしました?」
神「未達成なんよねー」
助手「はあ」
神「これの担当の子呼んでくんね?」
助手「少々お待ちを」タタタタ
神「何だろうね、甘酸っぱい力がここに封じられてる…」
神「甘酸っぱい力ってなんだよ」
102 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:28:30 ID:0Nk2WiUU
…
天使「暇だなー…」
天使「仕事も来ないし…」
天使「…」
天使「男さん…何してるのかな…」
タタタタ
タタタタ
ズザー
タタタタ
助手「見つけた!」
天使「あ、助手ちゃん」
天使「今転んだけど大丈夫?」
助手「実を言うと痛い」
天使「だろうね」
103 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:32:21 ID:0Nk2WiUU
助手「あ、それでね」
天使「ん?」
助手「二ヶ月前の仕事さ、終わってないだって」
天使「…あー…」
天使「ごめんね」
助手「いやいや、終わらせないと後がつかえるんだよ」
天使「そうはいってもなー…」
天使「別の人がやるってことは出来ない?」
助手「今みんな忙しいみたいだから…」
天使「人間界じゃ夏だからね」
助手「これを待ってる天使達もいるのよ。だから…ね?」
104 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:35:44 ID:0Nk2WiUU
天使「うー…」
天使「今行ったら…」
助手「行ったら?」
天使「抱きついちゃうかもしれない」
助手「え?」
天使「何かよくわかんないけど抱きつきたくなるの」
助手「…」
助手「恋しちゃったの?」
天使「恋ってなに?」
助手「…」
助手「私達の仕事ってなにかわかってる?」
天使「えーっと…」
105 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:39:06 ID:0Nk2WiUU
天使「資料に載ってる男女を恋人にさせる…」
助手「はいそこぉ!」
天使「えっ?」
助手「恋人ってわかるよね?」
天使「いっつも一緒にいることだよね」
助手「違わないけど違う!」
天使「何なの?」
助手「…好きな人と好きな人が付き合い始めて恋人となるの」
天使「フーン」
天使「それと恋と何の関係があるの?」
助手「こやつは…」
106 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 11:50:52 ID:0Nk2WiUU
助手「あのね、恋ってのは…」
…
天使「え、私男さんに恋しちゃったの?」
助手「最初からそういってるよね?」
天使「そうかー…あのモヤモヤは恋なんだ…」
天使「二日しかかしかいなかったのに…」
助手「…でもさ、私達にとって人間に恋はご法度だよ?」
天使「それは知ってるけど…」
助手「とりあえず気持ちを隠して仕事をするしかないね」
天使「…」
助手「ほら、早くいかないと神様に報告しちゃうよ?」
天使「や、やめて!」
天使「この記憶は消されたくないっ!」
助手「じゃあ急いで行こうね」
天使「うぅ…」
111 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:31:19 ID:0Nk2WiUU
……
朝
男「…んー」
男「朝かー…」
男「…今日は…」
男「……遊びにいくかぁ…」
男「女を誘って映画でもどうかな…」
男「よし」
Prrrr
女『もしもし~』
男「もしもし」
女『どうしたの?』
112 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:35:59 ID:0Nk2WiUU
男「遊びにでもいかないかなって」
女『えっ?ほんと!?』
男「うん」
女『行く逝く!』
男「じゃあ駅前で待っててね」
女『あーいっ』
ピッ
男「さて…」
113 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:39:19 ID:0Nk2WiUU
……
天使「うー…」
天使「来たはいいけど……」
天使「見た感じうまくいってるしなぁ」
天使「とりあえず憑けましょうか」
天使「違う違う」
天使「後を追いましょうか」
天使「と言いつつ実は上手く行ってほしくない自分がいる」
天使「複雑だなぁ…」
天使「…」
114 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:42:35 ID:0Nk2WiUU
駅前
男「お待たせ」トンッ
ブス「は?」
男「間違えました」
ブス「は?」
男「失礼します」タタタタ
ブス「は?」
…
男「どこだ…」キョロキョロ
女「ごめんごめーん」タタタタ
男「あ…」
女「お化粧に時間かかっちゃって…」
男「とっても似合ってて可愛いよ」
女「…えっ?やっ、その…」
男「行こ?」
女「…」コクン
115 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:47:09 ID:0Nk2WiUU
……
天使「うわぁぁ」
天使「めっちゃ綺麗になってるじゃないですかぁ!」
天使「…」
天使「何か…」
天使「男さんを幸せにしてくれるなら…女さんでも…」
天使「」ハッ
天使「なにいってるの私!」
天使「元々それが目的じゃない!」
天使「よし…次は…映画ね、距離を縮めてあげないと…」
116 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/16(金) 22:59:37 ID:0Nk2WiUU
映画
男「…」ジー
女「…」ジー
天使「コーラをとると見せかけて手に触れろ…」シュウウウ
男「」スッ
女「!」
男「あ…」
男「ご、ごめん」
女「う、ううん…」
天使「もうちょっと積極的に行きましょうよ…」
118 :寝てしまいました:2012/03/17(土) 08:51:54 ID:93J7S9QU
外
男「面白かったね」
女「うんっ」
男「…あれ?」
女「あっ…」
女の子「風船さぁん!」タタタタ
男「うわぁ…何か恋愛ドラマであるような…」
女「…どうする?」
男「もちろん取り行くよ」タタタタ
女「頑張って!」
119 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 08:56:54 ID:93J7S9QU
男「おぉぉ!」タンッ
男「はいよー!」ジャーンプ
女「掛け声…」
ガシッ
男「届いたぁ!」スタッ
男「ふぅ…」
男「はい」スッ
女の子「あ、ありがとう!」
男「いえいえ」ニコニコ
女「男くーん」タタタタ
男「あ、見て、取れた」ニコ
女「」ドキッ
女「…そ、そうだね!」
男「次はちゃんと持ってるんだよ?」
女の子「はぁい!」
120 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:13:16 ID:93J7S9QU
男「じゃ、行こうか」
女「うん…」ドキドキ
…
洋服店
女「わっ、可愛い…」
男「欲しい?」
女「えっ?」
男「今貯金があるから買ってあげようか?」
女「そんな…悪いよ…」
男「んー…」
121 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:16:41 ID:93J7S9QU
店員「今ならこのガラガラを回すだけでほしい商品が当たる!」
店員「さぁさぁ!」
男「あれだ」
女「…やるの?」
男「ただだからね」
女「…別にいいんだよ?」
男「そんなこと言わないで。」
男「それに…」
女「ん?」
男「何でもない、行ってくるね」スタスタ
女「…うん」
122 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:20:57 ID:93J7S9QU
店員「あんちゃんやるかい!」
男「はい」
店員「一人二回までだからね!」
男「はい」
店員(ははは、これには初めから2000の玉と2つの当たりしかないのだよ。)
男「…」ガラガラ
コロン
。←当たり
男「これは?」
店員「…」
123 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:24:30 ID:93J7S9QU
店員「当たり…です」
男「おぉ!」
店員「もう一回…引けますが…」
男「…」
男「やります」
店員「ではどうぞ」
店員(はっはっは。今のはまぐれ!1/2001!当たるはずが…)
男「…」ガラガラ
。←当たり
店員「…」
男「…当たりですか?」
124 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:29:31 ID:93J7S9QU
店員「インチキしてる?」
男「してないです」
店員「…」
男「当たり…?」
店員「好きな服2着どうぞ…」
男「ども」ペコ
…
男「はい、これだよね?」スッ
女「…すごい…」
男「たまたまだよ」
女「…ありがと…」
男「いえいえ」ニコ
女「」ドキッ
125 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:32:19 ID:93J7S9QU
…
駅前
男「さ、もう帰ろうか」
女「うん!」
女「今日はとても楽しかったよ!」
男「それはよかった」
女「あ…その服は…」
男「あ、うん」
男「もう戻ってこないと思うけどさ、あの子に何もしてあげれなかったから…」
男「一応持っとこうかなって」
女「妹さん?」
男「うん」
126 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:36:05 ID:93J7S9QU
女「…どっか行っちゃったの?」
男「…んー」
男「実家に帰っちゃったんだよね」
女「え?嫁さんなの?」
男「違う違う」
女「…」
男「まぁ忘れたくないんだよね…」
男「あの子のものは何もないからこれから増やしていこうかと」
女「…戻ってくると思うよ」
男「え?」
女「男くんがそんなに思ってるんだから、絶対戻ってくるよ」
男「…そうだね」
女「じゃあまたね!」タタタタ
男「…またね」
127 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 09:39:49 ID:93J7S9QU
自宅
男「んー!」ノビー
男「疲れたなー…」
男「今日は寝るか…」
…
深夜
天使「…男さん」
天使「女さんといい感じに進んでますね」
天使「頑張った甲斐があるもんです!」
天使「…」
天使「私にも服を買ってくれたんだ…」
天使「優しいですね」
天使「これからも陰で応援します、頑張ってくださいね」
128 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 10:00:39 ID:93J7S9QU
朝
男「…」
男「天使…?」
男「…いや」
男「あの子は帰ったんだ。もうここには来ない」
男「学校に行こう」
学校
友「アローハー」フラフラ
男「先生友くんがラリってます」
友「ちょっ」
先生「職員室かもん」
友「…」
129 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 10:05:14 ID:93J7S9QU
…
男「この前の服気に入った?」
女「うんっ」
女「男くんがくれたんだもん、嬉しいよ」
男「///」
女「可愛い~(笑)」
男「女さんこそ」
女「!」
男「!」
男「な、何でこんなことを…」
女「ほ、ほんとに?」
男「…う、うん!」
女「」カァァ
130 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 10:10:26 ID:93J7S9QU
昼休み
友「おい」
男「なんだもう釈放されたのか」
友「貴様のせいで…」
男「ごめんごめん」
友「俺四角い袋に砂糖いれてたから警察まで来たんだぞ!?」
男「何で持ってたんだよ」
友「コカインごっこ」
男「…」
131 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 10:59:02 ID:93J7S9QU
放課後
男「今日は一人で帰宅」
男「別に皆用事があって一緒に帰れない訳じゃないよ?」
男「何言ってんだ俺」
スタスタ
男「…」スタスタ
男「…もうすぐ夏休み」スタスタ
男「…旅行いきたいな…」
男「そう思ってたら商店街についた」
商店街
男「…なんだあれ」
男「ガラガラか…」
男「一等…ハワイか」
男「…引くか」タタタタ
男「すいません一回…」
店員「はいよ」
132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 11:00:50 ID:93J7S9QU
ガラガラ
。←当たり
男「…」
店員「おめでとぉ!」
店員「一等だよぉ!」カランカラン
男「運よすぎでしょ…」
店員「はい、ペアチケットね」スッ
男「…どうも」
136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:08:01 ID:93J7S9QU
自宅
男「貰ったけど…どうすんだこれ」
男「…ペアか」
男「女と行くのがいいのかな…」
男「…」
男「いや、一人で行こう。気分転換もかねて」
………
数日後
男「さぁ行くかぁ!」スタスタ
………
空港→ハワイ
ハワイ
男「何か早くついたな…」
男「英語少ししかしゃべれないけど…」
男「まぁいいか」
137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:11:39 ID:93J7S9QU
ホテル
フロント「ペラペラペラオ」
男「…オーケーオーケー」
フロント「Thank You」
フロント「Come on」スタスタ
男「Yes,Iam 」
138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:15:43 ID:93J7S9QU
フロント「ペラペラペラオ」(何かございましたら受け付けに申し出てください)
男「Yes, I feeling is headache」
フロン「ペラペラペラオ!?」(大丈夫ですか!?頭痛薬ならありますが…)
男「No. thankyou」
フロント「ペラペラペラオ」(わかりました。では)スタスタ
男「通じたのか…?」
139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:18:00 ID:93J7S9QU
306号室
男「うわ広っ!」
男「何ゆえダブルベッド…」
男「…一人だぜ?」
男「…」
男「まぁいいや、寝るか」
男「てかさっき頭痛いって言ったけど…」
男「絶対変な方向に捉えられてるな…」
男「…」
男「」スースー
140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:21:06 ID:93J7S9QU
……
天使「何で女さんと来なかったんですか」
天使「せっかくペアにしたのに…」
天使「…」
天使「男さん、私ね、あなたを好きになったみたいなんですよ」
天使「…恋はダメなんですがね…」
天使「それに男さんにも迷惑だろうし、あなたへの気持ちはしまっておきます」
天使「…では」
141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:24:32 ID:93J7S9QU
……
男「んー」ノビー
男「夜か~…」
男「…よし、夜の海ってのもなかなか乙なもんですな」
男「行くぜ!」タタタタ
ガチャ
バタン
天使「…海…」
……
海
男「来たどー!」
ヒュウウウ
男「寒っ」ブルブル
男「フィクション!」
男「ヤバイ寒い…」ブルブル
142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:26:36 ID:93J7S9QU
男「あれ?」
男「何であんなとこに毛布が落ちてんだろ…」スタスタ
男は毛布を手にいれた
男「…新品だ」
男「誰かのか知らないが使わしてもらおう」クルクル
男「」ポー
男「普通のとは比べ物にならないくらい温かい…」ポー
男「…」
143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:29:02 ID:93J7S9QU
男「…星がきれいだな…」
男「…一人で来たはいいけどさ、やっぱ寂しいな…」
男「…天使と来たかったな…」
天使「!!!」
144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:31:17 ID:93J7S9QU
男「…あの子はもういないんだけどね」
男「…」
男「ん?」
男「なんだあのケース」
男「…」スタスタ
スッ
男「おも…」
カチャ
男「…!」
145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:33:30 ID:93J7S9QU
?「フリーズ」
男「へ?」
ガツンッ
男「」
?「ペラペラ」(見られた、こいつもつれてけ)
??「ペラペラ」(うぃっす!)
ズルズル
ズルズル
天使「…」
146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:48:20 ID:93J7S9QU
以下英語訳
?「んだてめぇ」
天使「その人をどうすんですか?」
??「ばらすんだよ」
天使「…」
天使「こんなことして…天罰が下りますよ」
?「おれたちゃマフィアだ。んなもんこわくねぇ」
天使「…」
手下「ひひっ、よくみりゃ可愛いじゃん」
147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:51:49 ID:93J7S9QU
ボス「よしそいつも連れてくか」スタスタ
天使「…その人を離してください」
ボス「あー?こいつがなんだってー?」バシン
男「うっ…」
天使「!」
手下「おらこいや」グイッ
天使「触らないで…」
148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:54:13 ID:93J7S9QU
ボス「…こいや」
天使「その人を離してください」
ボス「チッ」
ドガッ
男「あがっ…」
天使「!!」
ボス「こんなやつのどこがいいのかねー」
ボガァッ
男「がっ…」
天使「めて…」
手下「あぁん?」
天使「やめて!」バチバチ
149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 20:56:13 ID:93J7S9QU
手下「いつっ!?」
ボス「んだ?」
天使「やめて…」バチバチ
ボス「…」
ボス「何の手品か知らんがしょせん子供騙しだろ?」
バゴンッ
男「うっぐ…」
ボス「はっ」
ボス「たのしぃねぇ…」
150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:00:49 ID:93J7S9QU
天使「許さないから…」バチバチ
ボス「あ?」
手下「あ?」
ドゴォ!ジシャァァァ!
男「…ん…?」
男「…まぶし…」
男「…!」
天使「…体をもって…懺悔しなさい…」
ボス「」プスプス
手下「」プスプス
151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:02:38 ID:93J7S9QU
男「…天使?」
男「いっつ…」キズヲミル
男「からだいた…」カオヲアゲル
男「!?」
男「…天使!?」
男「どこだ!?」キョロキョロ
男「…どこだよ!」タタタタ
ズキンッ
男「くっ…」タタタタ
152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:08:28 ID:93J7S9QU
…
海の岩に人影
男「あ!」
男「…」タタタタ
男「天使!」バッ
岩影「」
男「…いないのか…」
男「どこだよ…」
男「やっと…会えたと思ったのに…」
男「どこだよぉ…」
153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:11:37 ID:93J7S9QU
天使「男さん」
男「!」バッ
天使「振り向かないで」
男「う…」ピタッ
天使「おひさしぶりですね。」
男「あぁ…」
天使「私は何回か会ってますけどね」
男「…そうなのか?」
天使「ええ、寝てるときに…」
男「…起きりゃよかった…」
天使「私の力も働いてるので、無理ですよ」
154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:14:01 ID:93J7S9QU
天使「それより、さっきは大変でしたね」
男「うん…」
天使「私がちゃんとしてればあのようなことは起きなかったんですが…」
男「…!」
男「天使」
天使「はい?」
男「聞きたいことがあるんだけど…」
天使「んー」
天使「今はダメです」
男「え…?」
155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:16:27 ID:93J7S9QU
天使「なぜかわかりますか?」
男「いや…」
天使「これ以上話してたら抱きつきたくなるんです」
男「え?」
天使「2回目…なんですがね、私は男さんが好きになったみたいなんですよ」
男「…」
天使「迷惑ですよね」
156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:18:55 ID:93J7S9QU
男「そんなこと…」
天使「いいんです」
天使「まぁそれより、私の担当期間があと1週間なんですよ」
天使「だから1週間で女さんと付き合うように頑張ります」
天使「実際行動するのは男さんですけど」フフ
男「な、なんで…」
天使「はい?」
男「なんで1週間…?」
天使「…さぁ?」
157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:23:28 ID:93J7S9QU
男「さぁって…」
天使「…うぅ…」
男「ど、どうしたの?」
天使「もう…無理です…」
天使「いいですか!?」
天使「この1週間で何がなんでも女さんを彼女にしてください!」
天使「では!」
バサッバサッ
男「ちょ…」
158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:28:14 ID:93J7S9QU
男「」クルッ
男「…」
男「勝手すぎだよ…」
男「…」
男「1週間か…」
男「…」
男「」
159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:31:12 ID:93J7S9QU
三日後、日本
男「やっぱ日本がいいな」
男「あと四日」
男「…女に会いに行くか…」
……
女の家
男「…」
ピンポーン
女「はいはーい」
ガチャ
女「あっ…」
160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:34:20 ID:93J7S9QU
男「おひさ」
女「ひっ、久しぶり!」
男「…どこか遊びにいかないかい?」
女「えっ?」
男「ダメ?」
女「だ、ダメじゃない!」
女「ちょっと待っててね!」タタタタ
男「…」
161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:36:32 ID:93J7S9QU
オカーサン!
ナニヨ
アノフクドコ!
カマドノナカヨ
ナンデ!?
カンソウキコワレテタノヨ
ダカラッテサァ!
男「なんちゅう会話だ」
30分後
女「お待たせ!」
男「」フルフル
男「行こう?」
女「うんっ!」
162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:39:49 ID:93J7S9QU
……
映画
男「…」
女「…」ガクガク
プギャー
女「!!」ガタタッ
男「大丈夫?」
女「う、うん…」
男「怖かったら、見なくてもいいんだよ」ナデナデ
女「」ドキッ
女「ありがと…」
163 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:42:11 ID:93J7S9QU
……
ボーリング
男「よいしょー!」スッ
ゴロゴロ
ドカーン
女「スプリット…」
男「…」
男「ついにあの技を見せるときが…」
女「倒せるの?」
男「まぁ見てて」キラッ
女「」ドキッ
女(な、なんでさっきからこんなに…)
164 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:44:49 ID:93J7S9QU
男「秘技、ツイストサーブ!」
女「もろパクリやん…」
ゴロゴロ
カーン カーン
男「来た~!」
女「おぉー」
女「スゴい!」
男「はは、ありがと」
165 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:51:10 ID:93J7S9QU
……
デパート
男「試食コーナーってさ」
女「うん」
男「ここで食べて」
男「あ、美味いって思うじゃん?」
女「うんうん」
男「でさ、買って食べると」
男「え?マジで同じ商品?って思わない?」
女「たしかに。味付けかなぁ」
男「そう思ってまた買うんだよね」
店員「ちょっとそれ17個目だよ。自重しなさい」
166 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 21:58:47 ID:93J7S9QU
帰り道
男「今日はどうだった?」
女「いきなりでビックリしたけどとっても楽しかったよ」
男「そう、ならよかった」
女「あっ」ヨロッ
男「おっと」ガシッ
男「ん?」ヨロッ
女「きゃっ」
ドタッ
167 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:02:41 ID:93J7S9QU
男「この体制を騎乗位というんだ」
女「へっ?あっ、ごめん!」バッ
女「!」
男「ん!?」
ガシッ
女「体に力が…」
男「…」
男「俺は動けるから家まで送ってくよ」
女「ごめんね…」ヘナヘナ
168 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:06:39 ID:93J7S9QU
女の家
女「あ、ありがと…」
男「まだ動けないでしょ?」
女「うぅ…」
男「部屋まで行くよ」スタスタ
女「…」ドキドキ
部屋
男「どう?」
女「…あ」
女「戻ってきた」
169 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:11:04 ID:93J7S9QU
男「じゃあ…俺は」
女「男くん」ドキドキ
男「ん?」
女「…」スッ
男「…何をしてるの?」
女「ゆ、誘惑?」カァァ
男「顔赤いよ」
女「///」
女「お、男くん」
男「なんだい?」
女「もう…我慢できない…」ガバッ
男「ちょっ」
170 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:15:46 ID:93J7S9QU
チュゥ
女「ん…あっ…」
女「男くん…」
男「何を…してるの?」
女「…男くんが好きなの…」
男「えっ…」
女「最初から好きだったんだけど…最近はもっと好きになって…」
171 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:22:23 ID:93J7S9QU
女「付き合ってほしい…の」
男「…」
女「…」
男「ごめん」
男「俺も女が好きだよ」
女「じゃあ…」
男「でもね、女以外にもっと好きな人ができたんだ」
男「今まで気づかないふりをしてた」
男「でももう…そんな風に自分に嘘をつくのは嫌なんだ」
女「…」
172 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:26:45 ID:93J7S9QU
男「だから…ごめん」
女「…」
女「うん、わかった」
女「その人を大切にしてね」
男「ごめん、ありがとう…」
女「でも私はまだ諦めないからね」
男「うん」
女「辛くなったらいつでも相談してね」
男「うん」
男「ありがとう」
173 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:32:45 ID:93J7S9QU
自宅
男「…ただいま」
男「いるんだろ?」
男「…」
男「出てこいよ」
天使「…」
男「…やっと会えた」
天使「どうして?」
男「…」
174 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:36:34 ID:93J7S9QU
天使「どうしてあの時に!」
男「君が好きだから」
天使「…っ」
男「初めてあったときはなんともなかった」
男「たった2日じゃ好きにはならない」
男「でもね、なぜか忘れることがなかった」
男「君を忘れれなかった」
175 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:42:07 ID:93J7S9QU
男「そこで気づいた」
男「ああ、好きになったんだって。」
男「2日だけなのに、知らない間に君という子に惹かれてたんだ」
天使「男さん…」
男「迷惑?そんなことない。むしろ嬉しい」
天使「…」
男「今までの運も君がいてこそ成り立ったものだし」
男「君がいなかったらこんな風にはならなかった」
176 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:44:49 ID:93J7S9QU
男「もう一度いう。」
男「君が好きだ」
天使「…」ポロポロ
男「付き合ってほしい。いや、結婚を前提に付き合ってほしい」
男「人間と天使じゃ無理なんて言わないでくれ」
天使「男さん…」ポロポロ
天使「私も…好きです…」
天使「大好きです…」
177 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:47:44 ID:93J7S9QU
天使「私も付き合いたいです。ずっと一緒にいたいです…」
男「…」
天使「でも…」
男「でも?」
天使「それは…無理なことなんです」
天使「神様が許しません」
男「神様?」
天使「私達の上司みたいな方です」
天使「なので…」
男「要は神様を説得すればいいんでしょ?」
178 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:51:19 ID:93J7S9QU
天使「そう…ですが…」
男「君は俺が嫌いなの?」
天使「そんなことはないです!」
男「…よし」
男「俺を天界に連れていける?」
天使「出来ますが、行くまでに見つかったら…」
男「…そんなの気にしちゃいけない」
男「さ、神様を説得に行こう」
天使「…」
179 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:53:46 ID:93J7S9QU
天使「だめ…です」
天使「好きな人を…危険にさらすなんて無理です…」
男「俺はこのまま君と離ればなれになるくらいだったら、そのくらいのリスクを背負うよ」
男「それだけ君を愛してるから」
天使「…わかりました」
天使「では行くのはいつに…」
男「今すぐ」
天使「…」
181 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:56:23 ID:93J7S9QU
男「時間がないんでしょ?」
天使「わかりました」
天使「では…私に捕まってください」
男「こ、こう?」ガシ
天使「ひゃんっ」
男「おぅえ?」
天使「そこは…」
男「え…?」
天使「腕に捕まってください…」
男「あ、はい…」
男(どこ触ったんだろ…)
182 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 22:59:37 ID:93J7S9QU
天使「行きますよ…」
ブワッ
男(綺麗な羽だ…)
天使「それっ」バサッバサッ
ビューン
男「おぉぉ!」
……
上空
男「寒い!」
天使「もう少しですよ」
男「宇宙にあるの?」
天使「いえ、空間を裂いて天界へと行くんです」
男「ほー…」
183 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:03:51 ID:93J7S9QU
……
天界
男「あれ?もう?」
天使「すぐですからね」
男「…」
天使「さぁ、神様はあの塔にいます」
男「よし、行こう」
天使「待ってください」
男「ん?」
天使「さっきも言いましたが、見つかったら終わりです」
男「…わかってる」
184 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:09:36 ID:93J7S9QU
塔まで残り一キロ
男「近いようで遠いな…」スタスタ
天使「隠れながらですもんね」
天使「…!」
男「!」バッ
チクリ天使「あっるぇ?」
チクリ「何々もうかえったのー?」
天使「う、うん…」
チクリ「はやいねー」
天使「う、うん。私急いでるから…」
チクリ「私もー。じゃねー」スタスタ
天使「…ふぅ」
185 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:12:15 ID:93J7S9QU
チクリ「あっ、今さ、人間の臭いがしたんだけど?」
天使「ふぇ!?」
天使「あっ、ず、ずっと人間界にいたからだよ!」
チクリ「ふーん」
チクリ「まぁいいや、じゃね」スタスタ
天使「…」
天使「…よし」
男「なんだ今の…」
186 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:16:45 ID:93J7S9QU
天使「この世界で一番の告げ口さんですよ」
男「チクリ魔か…」
天使「まぁ…はい」
天使「先を急ぎましょう」スタスタ
塔まで残り600m
男「ここらへんは誰もいないんだ」
天使「そうですね、ここはエングマという生物がいますから」
男「もしかして、天界の熊から来てる?」
天使「よくわかりましたね!」
天使「その通りです!」
男「ダジャレやん…」
187 :エングマ→テングマ 訂正です:2012/03/17(土) 23:20:29 ID:93J7S9QU
男「その熊ってどんな生物?」
天使「んー…」
天使「お腹がすいた豹を20匹集めたぐらいの危険性です」
男「ヤバイじゃん!逃げようよ!」
天使「あはは、大丈夫ですよぉ」
天使「この鈴さえあれ…ば…」ガサゴソ
男「ま、まさか…」
天使「…」
男「そんな漫画みたいなことは…」
天使「てへ☆」
テングマ「グギャォォォ」ダダダダ
188 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:22:41 ID:93J7S9QU
男「うぉぉ!」ダダダダ
天使「きゃーっ」バサッバサッ
男「怖がってないし飛んでるし!」ダダダダ
天使「いやまぁ飛べば追ってこないんですよ」
男「…」ダダダダ
天使「あ、危ない!」
テングマ「グギィヤァァ!」ピョーン
男「う、うわぁぁぁ!」
189 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:25:32 ID:93J7S9QU
「離れろ!」
テングマ「」ビクゥッ
「巣に帰れ」
テングマ「クゥーン」ノッシノッシ
「っとにもぉ…」
男「…ん?」
男「生きてる?お礼来てる?」
男「ねぇ生きてる?」
天使「…男さん。」
男「はい?」
天使「ちょっとまずいことに…」
男「え?」クルッ
190 :お礼来てる?→俺生きてる? 訂正です:2012/03/17(土) 23:28:44 ID:93J7S9QU
助手「…天使」
天使「…」
助手「その人だれ?」
天使「…人間」
助手「っはぁ!?」
男「…え?」
助手「何かってに連れてきてんの!?」
天使「…」
助手「…」ピーン
助手「あぁ、その人があなたの好きな人…ね?」
天使「…///」
191 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:31:31 ID:93J7S9QU
男「あの…」
助手「あなたは黙ってて」
男「…」
助手「訳を…説明できる?」
天使「うん…」
…
天使「というわけでね!」
天使「男さんが私と一緒にいたいって…!」
助手「わかったわかった」
助手「興奮しないの」
天使「だってだって…」
助手「…聞いて?」
天使「…うぅ。うん…」
192 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:35:22 ID:93J7S9QU
助手「あなたがしたことは大変まずいことなのよ?」
天使「知ってるけど…」
助手「ちなみにここから先は神様の塔。警備が厳重だよ?」
天使「…」
助手「…協力してあげようか?」
天使「ほ、ほんと!?」
193 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:38:00 ID:93J7S9QU
男(天使…可愛いなぁ)
天使「なんでもするよ!」
助手「うん、あなたにしてもらうんじゃないの」
天使「へ?」
助手「そこの人間」
男「はい」
助手「友達はいる?」
男「少ないですが…」
助手「よろしい」
男「はあ」
天使「???」
194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:40:26 ID:93J7S9QU
助手「その中にイケメンはいる?」
男「イケメン?」
助手「何度も言わせない」
男「は、はい。」
男「いますよ。友という奴です」
助手「彼女は?」
男「天使です」
天使「///」
助手「あなたじゃない。その友って人の」
男「いないと思います」
195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:43:21 ID:93J7S9QU
助手「イケメン…どうて…コホン…最高ね…」ジュルリ
人間界
友「」ブルッ
友「何だ?悪寒が…」
母「呼んだ?」
友「お呼びじゃないよ」
友「お呼びじゃないよ」
友「大切なことなので二回言いました」
母「照れないの」
友「照れてないよ」
母「ウフッ」
友「オボロロロ」ビシャー
196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:45:07 ID:93J7S9QU
天界
助手「よし!じゃあ私についてきなさい」
天使「ありがと!」
男「ありがとう」
助手「いいえー」
スタスタ
塔まで残り100m
197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:47:10 ID:93J7S9QU
塔
門番「おい止まるのだ」
助手「あぁ?」ギロッ
門番「~♪」
助手「…」スタスタ
天使「…」
男「…」
門番「おい最後の…」
男「あぁぁ!?」
門番「~♪」
198 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:49:49 ID:93J7S9QU
広間
助手「私はここまでね」
天使「ほんとにありがとう…」
男「…」
助手「人間、その友って人を戻ってきたら紹介してよね」
男「あぁ、君みたいなロリに会えたらあいつも本望だろうし」
助手「ロリ…?」
男「気にしないで」
天使「いきましょう」
男「うん」
助手「ガンバ~」ヒラヒラ
199 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:51:33 ID:93J7S9QU
螺旋階段
男「目が…」
天使「大丈夫ですか?」
男「ん、まぁ…」
男「しかし長いなぁ…」
天使「ですよねー…」
天使「あ、光が見えましたよ」
男「お、ホントだ」スタスタ
200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:54:08 ID:93J7S9QU
塔屋上・高原
男「…え?」
天使「神様は静かで緑が多いとこがお好きなんです」
男「ほー…」
天使「いないですね…」
男「探すか」
天使「はいっ」
201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:56:35 ID:93J7S9QU
大樹
神「らっしゃい」
天使「…」ペコリ
男「…」ペコリ
神「ここに来た理由はわかってるよ」
天使「さすがですね」
神「神様だからね」
神「…んー」
神「男。」
男「は、はい!」
202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/17(土) 23:59:05 ID:93J7S9QU
神「その子好きか?」
男「はい」
神「とっても?」
男「いえ」
神「…」
天使「え?」
男「言葉で言い表せないほど…です」
神「…」ニコ
神「そーゆーのを聞きたかった」
神「次に天使」
天使「は、はい」
203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:01:45 ID:FuyiFQ0E
神「お前がすべてを失ったとしてもこいつのそばにいたいか?」
天使「いたいじゃないです」
天使「そばにいます」
天使「たとえ何があっても」
神「そーかそーか」
神「じゃ、失ってもらうぞ」
シュウウ
男「え?」
天使「…」バタッ
男「お、おい!」
204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:03:58 ID:FuyiFQ0E
男「おいあんた!」
神「ん?」
男「天使に何をした!」
神「いやだから失ってもらうって云ったじゃん?」
男「何を…」
天使「ん…ん?」
神「起きたなら、羽だしてみ」
天使「は…ね?」
神「そ」
天使「はい…」
ブワッ
天使「…?」
男「…羽が…出ない?」
205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:07:08 ID:FuyiFQ0E
神「お前には」
神「精鋭天使の称号剥奪。天使としての能力。」
神「これをなくさせてもらったよん」
天使「え?」
神「つまり、君は天使じゃなくなった」
男「…どういう…」
神「鈍いなぁ。お前は天使じゃないからここにいれない。人間界にいけって意味」
206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:10:10 ID:FuyiFQ0E
男「あ…」
神「住みにくいだろうから人間と同じ構造にしといたよ」
神「まぁ…17か18ぐらいかな」
天使「ていうことは…」
神「ここからは俺が言えることじゃない。結婚したけりゃ自分等ですりゃいい」
男「…」
天使「…」
神「ほらさっさといけ」シッシ
天使「あ…」
男「…ありがとう…ございます…」
天使「ありがとうございます…」
神「はよ」
207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:12:41 ID:FuyiFQ0E
広間
男「…実感がわかない…」
天使「私もです…」
助手「お、戻ってきたね」
助手「約束通り友ってやつを紹介してもらうよ」
男「う、うん…」
天使「…」
助手「ここに用はないんでしょ?」
助手「私に捕まって」
男「あ、はい」ガシ
助手「あっ…///」
男「え?」
助手「どこつかんでるにゃ!」
208 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:14:39 ID:FuyiFQ0E
男「にゃ?」
助手「き、きにしないで!」
天使「ふふ」
助手「い、いくよ!」ブワッ
男「真っ黒だ…」
助手「こっちの方がスピードでるの」
男「スピード?」
天使「男さん、しっかり捕まってください」
天使「下手したら死にます」
男「え?」
209 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:16:33 ID:FuyiFQ0E
助手「いっくよぉ!」ビューン
男「オワアワアワワワ」
天使「はっやい…」
助手「いやっほー」ビューン
…
人間界
助手「ついた!」バサッスタッ
男「」
天使「ふぅ」
助手「人間、行くぞ」
男「」
助手「おい」
男「あ、はい」
210 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:18:28 ID:FuyiFQ0E
友の家
ピンポーン
友「ンダゴルァ!」
ガチャ
友「はい、どちら?」
男「よっ」
友「おぉー!」
天使「ど、どうも…」
友「二人とも久しぶり!」
友「まぁなかは入れよ」
男「あ、いや…」
天使「あの…」
友「ん?」
211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:20:38 ID:FuyiFQ0E
男「この子がね、紹介してって」
助手「ども…」
友「」
友「付き合ってください」
助手「へ?」
男「じゃああとはガンバってな~」
天使「さようなら」ペコリ
助手「…」
友「…」
助手「私…どう?」
友「すっごい魅力的」
助手「///」
212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:22:24 ID:FuyiFQ0E
自宅
男「ふぅ」
天使「疲れましたね」
男「だなー…」
天使「…」
男「…」
天使「結婚…なんですが」
男「うん…」
男「勢いで言ったけどさ、年齢的にちょっと無理なんだよ…」
天使「ですよね」
213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/18(日) 00:26:12 ID:FuyiFQ0E
男「それに君の戸籍やら俺の両親やら…」
天使「頭がいたくなります…」
天使「…」
天使「やっぱり無謀なんですかね…」
男「そんなことないよ」
天使「でも…」
男「大丈夫」
男「俺が君を幸せにしてみせる」
Fin
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